あてこみ 意味
- 【当て込み】
(1)あてにすること。期待すること。めあて。
「おほかた女の夜ばひが―だらう/西洋道中膝栗毛(魯文)」
(2)芝居などで,客受けをねらって最近の話題をおり込むこと。
例文
- 人力舎はこの優勝賞金をあてこみ、事務所のリフォームをした。
- 当時、大当たりをとっていた福沢諭吉の『西洋旅案内』にあてこみ、これと膝栗毛の趣向を取り合わせたのである。
関連用語
あて-こみ: [0] 【当て込み】 (1) あてにすること。期待すること。めあて。「おほかた女の夜ばひが―だらう/西洋道中膝栗毛(魯文)」 (2) 芝居などで,客受けをねらって最近の話題をおり込むこと。
あてこすり: 【当て擦り】 あてこすること。また,その言葉。皮肉。あてつけ。あてこと。 「―を言う」
あてこする: 【当て擦る】 ほかの話にことよせて,遠回しに悪口や皮肉をいう。 「正太は妻の方を見て,―・るやうな調子で歎息した/家(藤村)」
あてこと: 【当て言】 (1)「あてこすり」に同じ。 「さては出頭第一の玄蕃をねたみそねんでの―か/歌舞伎・毛抜」 (2)それとなく遠回しにいうこと。 「将棋にことよせ…与次兵衛命助けよといふ―/浄瑠璃・寿の門松」 ; 【当て事】 〔「あてごと」とも〕 (1)期待している事柄。目算。心当て。 「私の―は全然(スツカリ)外て了つた/片恋(四迷)」 (2)「当て物(モノ){(1)}」に同
あてこむ: 【当て込む】 よい結果を期待してものごとを行う。 「祭礼の人出を―・んで店を出す」
てこ: 【梃子・梃】 棒の一点を支点とし,そこを中心として棒を回転できるようにしたもの。作用点や力点の位置をかえて重い物体を小さな力で動かしたり,小さな動きを大きな動きに変えたりするのに用いる。槓杆(コウカン)。レバー。 ――でも動かない どんな手段を用いても動かすことができない。いくら説得しても聞き入れない。 ; 【手子・梃子】 〔「てご」とも〕 手助けをする者。鍛工・土工・石工などの
あて: 【貴】 (1)身分や家柄が高く貴いさま。高貴だ。 「―なるも賤しきも/竹取」 (2)上品である。優美だ。 「色はいよいよ白うなりて,―にをかしげなり/源氏(宿木)」 ; 【檔】 (1)反りやすく,もろい低質の木材。生長の偏りからおこる。陽疾(ヨウシツ)。 (2)センダン{(1)}の古名。梟首(キヨウシユ)の木とされた。 ; 【私】 〔「わて」の転〕 一人称。わたし。京
こみ: 【込(み)】 〔動詞「込む」の連用形から〕 (1)ものの種類,大小,善し悪しなどを区別せずに,まぜてあること。 「大きいのも小さいのも―にして売る」 (2)含めること。含んでいること。 「税―の料金」 (3)互い先(セン)の碁の対局で,先手に課せられる一種のハンディキャップ。後手に五目前後をあらかじめ与えておくもの。こみだし。 「―は五目半」 ; 【小身・込(み)】 (1
あて-あて: 【当て当て・宛て宛て】 それぞれに割り当てること。「―に奉り給へれば/宇津保(俊蔭)」
おてこ: 【御手子】 江戸時代,大名お抱えの火消し人夫。
お-てこ: 【御手子】 江戸時代,大名お抱えの火消し人夫。
かな-てこ: [0] 【鉄梃】 鉄製のてこ。かなてこぼう。てってい。
てこう: 【手甲】 ⇒てっこう(手甲)
てこそ: 〔接続助詞「て」に係助詞「こそ」の付いたもの〕 (1)文中にあって,「て」で受ける部分を強調して表す。文語文(古文)では,「こそ」のかかっていく述語を已然形で結ぶ。 「全員参加し―,初めて意義があるのだ」「あらを田をあらすきかへしかへしても人の心を見―やまめ/古今(恋五)」 (2)文末にあって,打ち消しの意を表す。中世から近世へかけての用法。…するはずがない。 「これを聞ては,こらへら
てこ・ねる: (動ナ下一) (近世上方語) 「死ぬ」をののしっていう語。くたばる。「嚊(カカ)のそげめは―・ねてしまふ/浄瑠璃・廿四孝」