あてぶみ 意味
- 【宛文・充文】
(1)本人に宛てた命令などの公文書。
(2)「充行状(アテオコナイジヨウ)」に同じ。
関連用語
あてぶ: 【貴ぶ】 上品ぶる。 「若き君だちとて,すきずきしく―・びてもおはしまさず/源氏(東屋)」
すてぶみ: 【捨(て)文】 (1)江戸時代,密告や訴えの趣旨を書き,評定所などの役所に投げ込んだ無署名の文書。 (2)通り一ぺんの,あいさつだけの手紙。 「硯借りて,君方への―して/浮世草子・諸艶大鑑 2」
たてぶみ: 【立(て)文・竪文】 (1)折らずに全紙そのままを横長に用いて書いた書状。立て紙を用いて書いた書状。 (2)書状を礼紙で包んだ上を別の紙で細長く包み,上下の余った部分を筋交いに折ったのち,さらに裏側へ折ったもの。ひねりぶみ。
あて-ぶみ: [0] 【宛文・充文】 (1) 本人に宛てた命令などの公文書。 (2) 「充行状(アテオコナイジヨウ)」に同じ。
あてぶり: 【当て振り】 舞踊で,歌詞に即してその内容を身振りで表すこと。また特に,詞章の内容には無関係な音の相通する別語をあてる,生野暮振(キヤボブ)りをいう。当て身ぶり。
あて: 【貴】 (1)身分や家柄が高く貴いさま。高貴だ。 「―なるも賤しきも/竹取」 (2)上品である。優美だ。 「色はいよいよ白うなりて,―にをかしげなり/源氏(宿木)」 ; 【檔】 (1)反りやすく,もろい低質の木材。生長の偏りからおこる。陽疾(ヨウシツ)。 (2)センダン{(1)}の古名。梟首(キヨウシユ)の木とされた。 ; 【私】 〔「わて」の転〕 一人称。わたし。京
すてぶ: 【捨(て)歩】 江戸時代,検地の際,不良の土地の畝歩(セブ)を実際より減らすこと。込み歩(ブ)。
てぶし: 【手節】 (1)手並み。腕前。 「おとよが兄めが―もきかねえざまで/洒落本・卯地臭意」 (2)手。腕。 「―をおつ付てくれるな,けがれるわい/洒落本・南江駅話」
てぶね: 【手船】 自分が所有している船。持ち船。傭船(ヨウセン)に対していう。 「拙者が―も御用に達し/浄瑠璃・千本桜」
てぶら: 【手ぶら】 (1)手に何も持っていないこと。荷物がないこと。から身。 「―で出かける」 (2)特に,他家を訪問するときに,土産を持って行かないこと。
てぶり: 【手振り】 (1)手の動かし方。手のしぐさ。手つき。 「―をまじえて話す」 (2)取引所で,会員の代理人が売買のために符丁の手を振ること。また,それをする人。 (3)書体。書風。 (4)振る舞い。風俗。習わし。 「都の―たちまちに改まりて/方丈記」 (5)供人。従者。 「しもつかへ,―などが具しいけば/蜻蛉(上)」 (6)手に何も持たないこと。てぶら。 「長居はおそれありと
てぶれ: 【手振れ】 カメラで撮影するとき,手が動いて映像がぼけること。
あて-あて: 【当て当て・宛て宛て】 それぞれに割り当てること。「―に奉り給へれば/宇津保(俊蔭)」
いずてぶね: 【伊豆手船】 古代,伊豆地方で作った船。いずてのふね。 「防人(サキモリ)の堀江漕ぎ出(ヅ)る―/万葉 4336」 〔五手船と解し,漕ぎ手が一〇人の船とする説もある〕
いってぶね: 【五手船】 ⇒伊豆手船(イズテブネ)