あのかた 意味
- 【彼の方】
三人称。
「あの人」より敬意をこめていう語。「―はどなたかしら」
例文
- ヨルダンの向こうであなたと一緒にいたことがあり、そして、あなたがあかしをしておられたあのかたが、バプテスマを授けており、皆の者が、そのかたのところへ出かけています。
- 個々の神無ノ鳥が、その役割を終えるべきかどうかを判断するのは、常闇の間(とこやみのま)にいる「あの方(あのかた)」と呼ばれる存在であり、これは神無ノ鳥たちを取り締まる地位にある。
関連用語
あの-かた: [4] [3] 【彼の方】 (代) 三人称。「あの人」より敬意をこめていう語。「―はどなたかしら」
のかた: 【野方】 〔「のがた」とも〕 (1)農事などに関する方面。 「いかさま―の御奉公と承りぬ/浄瑠璃・用明天皇」 (2)高地などの開墾したところ。高台の耕作に適しないところ。
あきのかた: 【明きの方】 「恵方(エホウ)」に同じ。
かえのかた: 【替の型】 能・狂言で,通行の型とは異なる型で演じること。また,その演出。
きたのかた: 【北の方】 (1)北の方角。北方。 (2)〔寝殿造りで北の対屋(タイノヤ)に住んでいたことから〕 貴人の正妻の敬称。北の台。北の御方。
きのかた: 【気の方】 気のふさぐ病気。近世,これがひどくなると労咳(ロウガイ)になると考えられていた。
このかた: 【此の方】 ※一※ ④② (名) (1)過去のある時より以後今まで。 「卒業―一度も会っていない」 (2)現在に続くある期間。 「一〇年―ずっと続けている」 ※二※ ④③ (代) 三人称。話し手に近い所にいる人,また,話し手側に関係のある人をさす。 「この人」より敬意が高い。「―が先日お話の妹さんですか」 ※三※ (連語) こちらのほう。こちら側。 「―に我は立ちて/万葉
そのかた: 【其の方】 三人称。相手側の人,また話題になっている人をさしていう。 「その人」より敬意が高い。「―なら存じております」
そのかた-ざま: 【其の方様】 そちらに関係のある人。そちらの方。「少き者なんど引き具して,知らぬ傍(アタリ)にやすらはば,誰か落人の―と思はざらん/太平記 9」
たいのかた: 【対方】 対屋(タイノヤ)に住むあるじ。多く,夫人をいう。 「―の煩ひける頃は/源氏(若菜下)」
どのかた: 【何の方】 不定称の人代名詞。不特定の人を指し示す。「どの人」より敬意が高い。いずれの方。
にのかたな: 【二の刀】 「二の太刀(タチ)」に同じ。
みぎのかた: 【右の方】 (1)右側。右側の組。 (2)相撲で,西方。 「左の方にも―にも負くる事無かりければ/今昔 23」
めのかたき: 【目の敵にする】 bear constant enmity<against> .
目のかたき: 天敵; 宿敵