あばら 意味
- 【荒ら・疎ら】
※一※ (形動ナリ)
(1)家などが荒れはてているさま。
「―なる板敷に/伊勢 4」
(2)すき間が多いさま。まばら。
「うしろ―になりければ,力及ばで引き退く/平家 7」
※二※ (名)
「荒屋(アバラヤ){(2)}」に同じ。[新撰字鏡]
- 【肋】
「あばらぼね」の略。
関連用語
あばらぼね: 【肋骨】 肋骨(ロツコツ)のこと。
あばらや: 【荒ら屋】 (1)荒れはてた家。自分の家を謙遜してもいう。 (2)四方をあけ放しにした休息用の小さな建物。亭(チン)。あばら。
あばら家: あばら屋; 荒家; 荒屋
あばら屋: 小屋; あばら家; 荒屋; 荒家; 掘立て小屋
あばら骨: 波の跡; 肋; 肋骨の縁輪; 肋材; あばら; 肋骨
あばら-だるき: [4] 【疎ら垂木・疎ら棰】 「まばらだるき(疎垂木)」に同じ。
あばら-ぼね: [0] 【肋骨】 肋骨(ロツコツ)のこと。
あばら-まがき: 【疎ら籬】 すき間の多い垣。「我庵の―に柴そへて/新撰六帖 2」
あばら-や: [3] 【荒ら屋】 (1) 荒れはてた家。自分の家を謙遜してもいう。 (2) 四方をあけ放しにした休息用の小さな建物。亭(チン)。あばら。
あばらだるき: 【疎ら垂木・疎ら棰】 「まばらだるき(疎垂木)」に同じ。
あばらまがき: 【疎ら籬】 すき間の多い垣。 「我庵の―に柴そへて/新撰六帖 2」
骨付きあばら肉: リブ
あば: 【網端・浮子】 (1)網の端(ハシ)。《網端》 (2)〔多く(1)につけることから〕 漁網につける浮子(ウキ)。中空のガラス球・プラスチック球・コルク・樽(タル)など。また,ときに錘(オモリ)の石をいうこともある。あんば。《浮子》
あばく: 【褫く】 〔「あはく」と清音とも〕 (1)くずれ落ちる。 「塗れる金―・け落つ/霊異記(中訓注)」 (2)気がゆるむ。油断する。 「打解け―・けたらん所へ/盛衰記 42」 ; 【暴く・発く】 〔古くは「あはく」と清音か〕 (1)土を掘って,埋めたものを取り出す。 「墓を―・く」「兵士等心得て忽ち穴を―・く/信西(潤一郎)」 (2)他人の秘密や悪事・欠点などを探り出して,
あばた: 【痘痕】 〔梵 arbuda(かさぶた)からか〕 天然痘にかかって治ったあと,顔の皮膚に残る小さなくぼみ。じゃんこ。 「―面(ヅラ)」 ――も靨(エクボ) ほれてしまうと欠点まで好ましく見える意。