あば綱 意味
関連用語
あば: 【網端・浮子】 (1)網の端(ハシ)。《網端》 (2)〔多く(1)につけることから〕 漁網につける浮子(ウキ)。中空のガラス球・プラスチック球・コルク・樽(タル)など。また,ときに錘(オモリ)の石をいうこともある。あんば。《浮子》
あばく: 【褫く】 〔「あはく」と清音とも〕 (1)くずれ落ちる。 「塗れる金―・け落つ/霊異記(中訓注)」 (2)気がゆるむ。油断する。 「打解け―・けたらん所へ/盛衰記 42」 ; 【暴く・発く】 〔古くは「あはく」と清音か〕 (1)土を掘って,埋めたものを取り出す。 「墓を―・く」「兵士等心得て忽ち穴を―・く/信西(潤一郎)」 (2)他人の秘密や悪事・欠点などを探り出して,
あばた: 【痘痕】 〔梵 arbuda(かさぶた)からか〕 天然痘にかかって治ったあと,顔の皮膚に残る小さなくぼみ。じゃんこ。 「―面(ヅラ)」 ――も靨(エクボ) ほれてしまうと欠点まで好ましく見える意。
あばよ: 〔「さあらばよ」「さらばよ」のつづまったもの〕 別れの挨拶(アイサツ)の言葉。「さようなら」よりくだけた言い方。
あばら: 【荒ら・疎ら】 ※一※ (形動ナリ) (1)家などが荒れはてているさま。 「―なる板敷に/伊勢 4」 (2)すき間が多いさま。まばら。 「うしろ―になりければ,力及ばで引き退く/平家 7」 ※二※ (名) 「荒屋(アバラヤ){(2)}」に同じ。[新撰字鏡] ; 【肋】 「あばらぼね」の略。
あばり: 【網針】 〔「あみばり」の転〕 ⇒網結針(アミスキバリ)
あばる: 【荒る】 〔形容動詞「あばら」と同源〕 家などが荒廃する。荒れる。 「いたう―・れぬ先に繕ひ侍りつる/落窪 3」 ; 【暴る】 ⇒あばれる
あばれ: 【暴れ】 (1)あばれること。乱暴すること。 (2)下座音楽の一。勇壮な人物の登場や演技・立ち回りなどに使われる。太鼓を主とする。
あば・う: アバフ (動ハ四) かばう。守る。「錫杖にて―・へりければ,つひに情なく食ひたてまつる/撰集抄 6」
あば・く: [2] 【暴く・発く】 (動カ五 [四] ) (古くは「あはく」と清音か) (1) 土を掘って,埋めたものを取り出す。「墓を―・く」「兵士等心得て忽ち穴を―・く/信西(潤一郎)」 (2) 他人の秘密や悪事・欠点などを探り出して,公表する。暴露する。「論理の矛盾を―・く」「政治家の私事を―・いて失脚させる」 (3) 切り開く。切り崩す。「剣をぬきてこれを―・くに,葛みな切られて
あば・る: 【暴る】 (動ラ下二) あばれる
あば・れる: [0] 【暴れる】 (動ラ下一) [文] ラ下二 あば・る (1) 周囲の人や器物に被害が及ぶほどに,激しく体を動かす。ひどく乱暴に動く。「棒を振り回して―・れる」「物音におどろいて馬が―・れる」 (2) 自由に振る舞う。したいようにする。「夏の甲子園では大いに―・れてやるぞ」
あば-ずれ: [0] 【阿婆擦れ】 (「阿婆」は当て字) 悪く人ずれがして厚かましく,身持ちが悪いこと。また,そういう女。ばくれん。すれっからし。古くは男にもいった。
あば-よ: [1] (感) (「さあらばよ」「さらばよ」のつづまったもの) 別れの挨拶(アイサツ)の言葉。「さようなら」よりくだけた言い方。
あばう アバフ: かばう。守る。 「錫杖にて―・へりければ,つひに情なく食ひたてまつる/撰集抄 6」