あまた-かけ 意味
- 【数多掛け】
いくつもの荷。多くの荷物。「御衣櫃(ミゾビツ)―さぶらはす/源氏(明石)」
関連用語
あまたかけ: 【数多掛け】 いくつもの荷。多くの荷物。 「御衣櫃(ミゾビツ)―さぶらはす/源氏(明石)」
あまた: 【数多・許多】 (名詞的にも用いる) (1)数が多いさま。たくさん。多数。 「―の尊い犠牲者を出した」「女御・更衣―さぶらひけるなかに/源氏(桐壺)」 (2)程度がはなはだしいさま。たいへん。非常に。 「たぶてにも投げ越しつべき天の川隔てればかも―すべなき/万葉 1522」 〔「あまる」「あます」などの語幹と同じ語源の「あま」に接尾語「た」の付いたものという〕
あまたたび: 【数多度】 何度も。何回も。 「公子は―人を馳せて/即興詩人(鴎外)」
あまたらす: 【天足らす】 大空に満ちておられる。 「大君の御寿(ミイノチ)は長く―したり/万葉 147」 →たらす
あまたるい: 【甘たるい】 「あまったるい」に同じ。 「―・い金玉糖/門(漱石)」
あまたれる: 【甘たれる】 「あまったれる」に同じ。
あまた-かえり: ―カヘリ 【数多返り】 (副) (「かえり」は回数の意) 何度も。何回も。「御文は明くる日ごとに,―づつ奉らせ給ふ/源氏(総角)」
あまた-くだり: 【数多領】 装束などの多くのそろい。「―いと清らにしたて給へるを/源氏(乙女)」
あまた-たび: 【数多度】 (副) 何度も。何回も。「公子は―人を馳せて/即興詩人(鴎外)」
あまた-ところ: 【数多所】 (1) 多くの所。数か所。「―もありき給はず/源氏(紅葉賀)」 (2) 多くの人。「そのはらに宮たち―おはします/大鏡(兼通)」
あまかける: 【天翔る】 〔「あまがける」とも〕 大空をかけめぐる。主として神や人の霊についていう。 「ひさかたの天のみ空ゆ―・り見渡したまひ/万葉 894」
あま-かけ・る: 【天翔る】 (動ラ四) (「あまがける」とも) 大空をかけめぐる。主として神や人の霊についていう。「ひさかたの天のみ空ゆ―・り見渡したまひ/万葉 894」
あまたかえり: 【数多返り】 〔「かえり」は回数の意〕 何度も。何回も。 「御文は明くる日ごとに,―づつ奉らせ給ふ/源氏(総角)」
あまたくだり: 【数多領】 装束などの多くのそろい。 「―いと清らにしたて給へるを/源氏(乙女)」
あまたところ: 【数多所】 (1)多くの所。数か所。 「―もありき給はず/源氏(紅葉賀)」 (2)多くの人。 「そのはらに宮たち―おはします/大鏡(兼通)」