あまびこ-の 意味
- 【天彦の】
(枕詞)
「音羽」「訪れ」などにかかる。「―訪れじとぞ今は思ふ/古今(雑下)」
関連用語
あまびこ: 【天彦】 (1)こだまを返すといわれる天人。 「―よ雲のまがきにことづてん/夫木 8」 (2)こだま。やまびこ。[日葡] ; 【雨彦】 ヤスデの古名。 「いなごまろ・―なむなどつけて召し使ひ給ひける/堤中納言(虫めづる)」
あまびこの: 【天彦の】 「音羽」「訪れ」などにかかる。 「―訪れじとぞ今は思ふ/古今(雑下)」
やまびこ: 【山彦】 (1)こだま。古く,{(2)}の声と考えられていた。 (2)山の神。山の霊。 「身は隠れ声はおとなふ―を/夫木 36」
あま-びこ: 【雨彦】 ヤスデの古名。「いなごまろ・―なむなどつけて召し使ひ給ひける/堤中納言(虫めづる)」
かなやまびこ: 【金山彦】 鉱山の神。金山姫と対をなす。
あまびえ: 【雨冷え】 雨が降って冷えこむこと。
あまびたい: 【尼額】 髪を尼削(アマソ)ぎにした女の額。 「さだ過ぎたる―の見つかぬに/源氏(手習)」
やまびこがっこう: 【山びこ学校】 生活記録文集。無着成恭編。1951年(昭和26)刊。山形県山元村の中学生の,生活に密着した綴(ツヅ)り方作品を編集したもの。戦後の教育実践に一方向を与えた。
こんじん-の-まび: 【金神の間日】 陰陽道で,金神のいる方位を冒しても,差し支えがないとする日。春は丑(ウシ),夏は申(サル),秋は未(ヒツジ),冬は酉(トリ)の日がこれにあたる。
あま-の: 【天の】 (連語) 天にある。天の。天上界に所属する。 あめの
まび: 【間日】 (1)ひまのある日。仕事と仕事の間の日。あいのひ。あいび。 「庚申・甲子,一夜の―もあることか/浄瑠璃・大職冠」 (2)暦(コヨミ)で,壬子(ミズノエネ)の日から癸亥(ミズノトイ)の日に至る一二日のうち,丑(ウシ)・辰(タツ)・午(ウマ)・戌(イヌ)の四日間。 「思へば天一天上の,五衰八専―もなし/浄瑠璃・大経師(下)」 (3)瘧(オコリ)の発作の起こらない日。 「―には
おおびこ-の-みこと: オホビコ― 【大彦命】 孝元天皇の第一皇子。四道将軍の一人。日本書紀によれば命により北陸を鎮撫(チンブ)したという。阿倍氏・布勢氏などの祖先とされる。
すくなびこな-の-かみ: 【少彦名神】 日本神話の神。日本書紀では高皇産霊神(タカミムスヒノカミ)の子。古事記では神産巣日神(カミムスヒノカミ)の子。体が小さく,穀霊的性格が強い。大国主神と国土経営に当たり,のちに常世国(トコヨノクニ)に去った。大国主神とともに医業・温泉・酒造の神として信仰される。少名毘古那神。
すくなびこ-の-くすね: [3] 【少彦薬根・少名彦薬根】 (「すくなひこのくすね」とも) セッコクの古名。
あまくも-の: 【天雲の】 (枕詞) 雲の形状から,「たゆたふ」「ゆくらゆくら」「たどきも知らず」などにかかる。「―たゆたふ心我が思はなくに/万葉 2816」