あま-べ 意味
- 【海部・海人部】
大和朝廷に漁業をもって仕えた部民。応神天皇五年8月,諸国におかれた(日本書紀)。
関連用語
あまり-べ: 【余戸】 律令制における村落制度で,五〇戸を一里としたとき,五〇戸に余る端数の民戸で編成した里。また,僻地の寒村などの称としても用いた。あまるべ。
あまる-べ: 【余戸】 あまりべ
べ: 「へ」の濁音の仮名。両唇破裂音の有声子音と前舌の半狭母音とから成る音節。 〔奈良時代までは,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,発音上区別があったとされる〕 ; 【辺・方】 〔名詞「へ(辺・方)」から〕 名詞に付いて,そのあたり,そのそば,そのへん,また,その頃などの意を表す。 「海―」「水―」「春―」「夕―」 ; 【部】 大化前代,大和政権に服属する官人・人民の集団に付
あま: 【天】 「あめ(天)」に同じ。多く助詞「つ」あるいは「の」を介して他の語を修飾し,また直接複合語をつくるときの形。 「―の白雲見れど飽かぬかも/万葉 3602」 ; 【海人・蜑】 魚介をとったり,藻塩を焼いたりするのを業とする者。漁師。古くは海部(アマベ)に属した。あまびと。いさりびと。 「―の釣舟/古今(羇旅)」 ; 【亜麻】 アマ科の一年草。中央アジア原産。高さ約1メ
あし-べ: [0] [3] 【葦辺・蘆辺】 アシの生えている水辺。
あと-べ: [0] 【後方】 後ろの方。しりえ。「有洲(アリス)城の―なる岡の麓(フモト)にて/谷間の姫百合(謙澄)」
あや-べ: [1] 【漢部】 古代,漢人の管理下にあった部民。
いそ-べ: [0] 【磯辺】 (1) 磯のほとり。いそばた。 (2) 海苔(ノリ)を使用した料理・菓子につける語。「磯辺揚げ」「磯辺玉子」「磯辺巻き」など。磯。
いみ-べ: 【斎瓮】 いわいべ
うみ-べ: [0] [3] 【海辺】 海のほとり。海に近い所。「―の店」
うら-べ: [1] 【卜部】 神祇官の下で,亀卜(キボク)に携わった職。
うわ-べ: ウハ― [0] 【上辺】 (1) 物事の外に現れて見える姿。外観。表面。「―をつくろう」 (2) 内実の伴わない表面的な態度。「―だけで誠意がない」
おか-べ: ヲカ― 【岡辺】 (古くは「おかへ」) 岡のあたり。「竜田道(タツタジ)の―の道に/万葉 971」
おり-べ: 【織部】 (1) 「織部司(オリベノツカサ)」の略。 (2) 織部司の職員。
かき-べ: [1] 【部曲・民部】 古代の部民(ベミン)のうち,豪族が私有した民の総称。一定の技術をもって各豪族に隷属していたものもいたが,大部分は農耕に従事していたとみられる。大化改新の後,ほとんどが公民とされた。かき。かきのたみ。ぶきょく。