あめつち-の-ことば 意味
- 【天地の詞】
「あめつち」で始まる平安初期の手習い歌。「あめ(天)つち(土)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのえを(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」。四八の仮名を重複させずに全部使って作られており,「え」が二度繰り返されるのは当時ア行のエとヤ行のエが音節として区別されていたことを示す。「いろは歌」「たゐ+もっと...に」に先行して作られたと考えられる。あめつちの歌。
関連用語
あめつちのことば: 【天地の詞】 「あめつち」で始まる平安初期の手習い歌。「あめ(天)つち(土)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのえを(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」。四八の仮名を重複させずに全部使って作られており,「え」が二度繰り返されるのは当時ア行のエとヤ
あめつち-の-ふくろ: 【天地の袋】 女子が新年を祝って縫う袋。幸福を中に入れて,逃がさないように上下とも縫い合わせる。「―の数し多かれば,思ふことなき今日にもあるかな/一条大納言家歌合(長元二)」 (平安時代の年頭の言寿歌(コトホギウタ)「天地を袋に縫ひて幸を入れて持たれば思ふことなし」による)
あめつち: 【天地】 (1)大空と大地。宇宙。てんち。 「―のともに久しく言ひ継げと/万葉 814」 (2)天の神と地の神。 「―の堅めし国そ大和島根は/万葉 4487」
あめつちのふくろ: 【天地の袋】 女子が新年を祝って縫う袋。幸福を中に入れて,逃がさないように上下とも縫い合わせる。 「―の数し多かれば,思ふことなき今日にもあるかな/一条大納言家歌合(長元二)」 〔平安時代の年頭の言寿歌(コトホギウタ)「天地を袋に縫ひて幸を入れて持たれば思ふことなし」による〕
かみ-の-ことば: [1] 【神の言葉】 (1) キリスト教で,神から与えられた啓示。聖書に示された言葉。 (2) 神の啓示の体現者としてのキリスト。
ことば-の-あや: 【言葉の綾】 言い回しの技巧。また,たくみな言い回し。「これは―で,決して悪意はありません」
ことば-の-うみ: 【言葉の海】 言葉の数多く広いことを,海にたとえていう語。
ことば-の-その: 【言葉の園】 言葉の数多いことを,庭園の草木の多いのにたとえていう語。詩歌の世界についていうことが多い。
ことば-の-たま: 【言葉の玉】 言葉の美しいことを玉にたとえていう語。
ことば-の-つゆ: 【言葉の露】 言葉,特に和歌を露にたとえて,その美しさ,もろさをいう語。「かきつめし―の数ごとに法の海にはけふやいるらん/玉葉(釈教)」
ことば-の-はし: 【言葉の端】 ちょっとした言葉。言葉のすえ。言葉じり。「不快な感情が―に表れる」
ことば-の-はな: 【言葉の花】 (1) 美しい言葉。巧みな言葉。はなやかな言葉。「―の色ぞ少なき/続千載(釈教)」 (2) 和歌。「手跡もなだらかに―も尋常なり/保元(下)」
せい-の-ことば: 【制の詞】 中世歌学上,その使用をいましめた歌語。先人の表現から盗用した語や露骨で聞きづらい語など。制詞。
ことば-の-いずみ: ―イヅミ 【言葉の泉】 (1) たえずわき出る泉のように,言葉が限りなく豊かなことをいう語。詩文の発想が豊かなこと。「―も浅くなりにければ/栄花(駒競べの行幸)」 (2) 書名(別項参照)。
ことば-の-はやし: 【言葉の林】 言葉の数多いことを林の木が多いのにたとえていう語。「―昔よりもしげし/千載(序)」