あやつ・る 意味
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【操る】
(動ラ五[四])
(1)道具などをうまく使う。巧みに操作する。「櫂(カイ)を―・る」「五か国語を自由に―・る」
(2)糸を引いたりして,人形を動かす。
(3)陰にあって,他人を思いどおりに動かす。「世論を―・る」「人ヲ―・ル/日葡」
(4)楽器を弾く。「身づから雅音を―・り給ふ/平家 4」
[可能] あやつれる
関連用語
あやつ: 【彼奴】 三人称。第三者をののしっていう語。やや古めかしい言い方。あいつ。きゃつ。
あやつこ: 初宮参りや初歩きの時に,赤子の額に鍋墨(ナベズミ)や紅などで「犬」「大」「×」などの印をつける風習。魔除(ヨ)けのためのまじないという。やむこ。
あやつり: 【操り】 (1)「操り芝居」「操り人形」の略。 (2)あやつること。あやつるしかけ。からくり。 「賽(サイ)に―を仕出し,人を抜きて金銀を取る事/仮名草子・浮世物語」
あやつりざ: 【操り座】 操り人形の芝居を上演する劇場。また,人形浄瑠璃芝居。
あやつり-ざ: [0] 【操り座】 操り人形の芝居を上演する劇場。また,人形浄瑠璃芝居。
あやつる: 【操る】 (1)道具などをうまく使う。巧みに操作する。 「櫂(カイ)を―・る」「五か国語を自由に―・る」 (2)糸を引いたりして,人形を動かす。 (3)陰にあって,他人を思いどおりに動かす。 「世論を―・る」「人ヲ―・ル/日葡」 (4)楽器を弾く。 「身づから雅音を―・り給ふ/平家 4」 ‖可能‖ あやつれる
あやつ-こ: 初宮参りや初歩きの時に,赤子の額に鍋墨(ナベズミ)や紅などで「犬」「大」「×」などの印をつける風習。魔除(ヨ)けのためのまじないという。やむこ。
いと-あやつり: [3] 【糸操り】 操り人形の一。人形を糸でつり下げて操るもの。近世初期,浄瑠璃と結びついて盛んに行われた。宝暦(1751-1764)以降衰微したが,明治にはいって九代目結城(ユウキ)孫三郎が再興。南京(ナンキン)操り。吊(ツ)り人形。
やつ・る: 【窶る】 (動ラ下二) やつれる
あやつり人形: 傀儡; マリオネット; 偶人; 人形
あやつり-さんば: 【操三番】 歌舞伎舞踊の一。長唄。本名題「柳糸引御摂(ヤナギノイトヒクヤゴヒイキ)」。篠田瑳助(シノダサスケ)作詞。五世杵屋(キネヤ)弥十郎作曲。1853年江戸河原崎座初演。三番叟(サンバソウ)を糸操りの人形に,翁(オキナ)と千歳(センザイ)をぜんまい人形に模して踊るもの。三番叟は後見に操られて踊る。のちに翁と千歳は普通の踊りに直された。
あやつり-しばい: ―ヰ [5] 【操り芝居】 人形を操作して演ずる芝居。また,特に人形浄瑠璃や,それを上演する劇場のこと。操り浄瑠璃。
いとあやつり: 【糸操り】 操り人形の一。人形を糸でつり下げて操るもの。近世初期,浄瑠璃と結びついて盛んに行われた。宝暦(1751-1764)以降衰微したが,明治にはいって九代目結城(ユウキ)孫三郎が再興。南京(ナンキン)操り。吊(ツ)り人形。
船をあやつる: 操舵する; 操縦する
あやか・る: [3] 【肖る】 (動ラ五 [四] ) (1) 好ましい状態にある人の影響が及んで,自分も同じような状態になる。「あなたの幸運に―・りたい」 (2) 物事に触発されて,動揺する。揺れ動く。「風はやみみねのくず葉のともすれば―・りやすき人の心か/拾遺(雑恋)」 [可能] あやかれる