あやめのこし 意味
- 【菖蒲の輿】
中古,端午の節会(セチエ)に,ショウブを盛って宮中で飾った輿。そうぶのこし。
関連用語
あやめのゆ: 【菖蒲の湯】 ⇒しょうぶゆ(菖蒲湯)
あやめ-の-こし: 【菖蒲の輿】 中古,端午の節会(セチエ)に,ショウブを盛って宮中で飾った輿。そうぶのこし。
あやめのかど: 【菖蒲の門】 端午の節句に,邪気を払うものとしてショウブをふいた門。 「人や―の内/浄瑠璃・虎が磨」
あやめのかずら: 【菖蒲の鬘】 ショウブで作った鬘。中古・中世,邪気を払うまじないとして,端午の節会(セチエ)の式に,天子も群臣もこれを冠に結びつけるのをならわしとした。あやめかずら。しょうぶかずら。そうぶのかずら。
あやめのくろうど: 【菖蒲の蔵人】 中古,五月五日の端午の節会(セチエ)に宮中で,親王・公卿にショウブなどで作った薬玉(クスダマ)を分け配った女蔵人(ニヨクロウド)。 「五月の節の―/枕草子 89」
あやめのせっく: 【菖蒲の節句】 五月五日の端午の節句。ショウブをいけたり,軒に挿したりするのでいう。しょうぶのせっく。
あやめのつくえ: 【菖蒲の机】 端午の節会(セチエ)に,ショウブを盛って典薬寮から宮中に奉った机。
あやめのまくら: 【菖蒲の枕】 端午の節句に,邪気を払うまじないとして,ショウブを枕の下に入れて寝ること。 「たちばなに―かをる夜ぞ/千五百番歌合」
あやめのひとえがさね: 【菖蒲単襲】 襲(カサネ)の色目の名。表は青,裏は紅梅。
かめのこしばり: 【亀の子縛り】 亀の甲のように,菱形(ヒシガタ)の目のできるように斜めに十文字に縛る縛り方。
あやめ: 【漢女】 古代,大陸から渡来して,機織(ハタオ)りに従事した女性。 「―をすゑて縫へる衣ぞ/万葉 1273」 ; 【文目】 (1)模様。色合い。 「常の,色もかへぬ―も,今日は珍らかに/源氏(蛍)」 (2)物事の道理。筋道。 「あやめぐさ―も知らぬ恋もするかな/古今(恋一)」 (3)物の区別。 「山陰は何の―も見わかねど/浜松中納言 3」 ――も知らず 道理・善悪の区
めのこ: 【女の子】 (1)おんなのこ。少女。 (2)おんな。下女。 ⇔おのこ 「その家の―ども出でて/伊勢 87」 ; 【目の子】 「目の子勘定」「目の子算」の略。 「―で数える」 ; 【布の子】 こんぶを細かく切ったもの。
あやめうち: 【菖蒲打ち】 ⇒しょうぶ(菖蒲)うち
あやめか: 【菖蒲科】 単子葉植物の一科。葉は剣形。花は子房下位。花被片は六個で,基部は多く合着する。果実は蒴果(サクカ)。ハナショウブ・クロッカス・グラジオラス・ヒオウギなど,世界に約七〇属一五〇〇種がある。
あやめぐさ: 【菖蒲草】 ※一※ (名) 植物ショウブの古名。﹝季﹞夏。《―足に結ばん草鞋(ワラジ)の緒/芭蕉》 ※二※ (枕詞) 「あや」「ね」にかかる。 「香をとめて訪ふ人あるを―あやしく駒のすさめざりけり/後拾遺(夏)」