あゆ・く 意味
- 【揺く】
(動カ四)
ゆれ動く。動揺する。あよく。「葛の葉の―・ける我を夜独り寝よとや/神楽歌」
関連用語
あゆ: 【東風】 東の風。あゆのかぜ。あい。 「―をいたみ奈呉(ナゴ)の浦廻(ウラミ)に寄する波/万葉 4093」 ; 【肖ゆ】 似る。あやかる。 「鞆(ホムタ)を負(ハ)きたまへるに―・えたまへり/日本書紀(応神)」「その,たなばたの裁ち縫ふ方をのどめて,長き契りにぞ―・えまし/源氏(帚木)」 ; 【阿諛】 相手の気に入るようなことを言ったりしたりすること。へつらい。 「―追
あゆい: 【足結・脚結】 (1)上代,男子が外出や正装のとき,袴の上から膝下あたりで結ぶ紐(ヒモ)。鈴や玉をつけることもあった。あしゆい。あよい。 ⇔手結(タユイ) 「宮人の―の小鈴落ちにきと/古事記(下)」 (2)富士谷成章の用いた文法用語。現在の助詞・助動詞・接尾語などに相当する。 →挿頭抄(カザシシヨウ)
あゆう: 【足結ふ】 袴の膝下あたりを紐(ヒモ)でくくる。 「あゆい」をつける。「―・ひ出でぬれぬこの川の瀬に/万葉 1110」
あゆく: 【揺く】 ゆれ動く。動揺する。あよく。 「葛の葉の―・ける我を夜独り寝よとや/神楽歌」
あゆこ: 【鮎子】 鮎の幼魚。若鮎。また,「こ」は接尾語で,鮎の愛称。 「我家(ワギエ)の里の川門には―さ走る/万葉 859」
あゆち: 【年魚市・吾湯市】 愛知県西部の古地名。 「尾張国の―郡の熱田社に在り/日本書紀(景行訓)」
あゆぶ: 【歩ぶ】 (1)歩く。あゆむ。 「後向きて―・び給ふが/今昔 28」 (2)行く。出かける。 「まあまあ奥へ―・ばつし/滑稽本・八笑人」
あゆみ: 【歩み】 (1)歩くこと。歩行。 「―を止める」 (2)あしなみ。歩調。 「―をそろえる」 (3)物事の進みかた。移り変わり。 「月日の―」「戦後の日本社会の―」 (4)「歩み板{(3)}」の略。仮花道を「東のあゆみ」,仮花道と本花道をつなぐ方を「中のあゆみ」といった。 (5)大型和船の船体上回りの構造部材の一。船体中央部の筒(ツツ)の両側から船尾へ通す二本の並列した長い材で,
あゆむ: 【歩む】 (1)あるく。 「本道を―・む」 (2)経て来る。経験する。過ごす。 「父の―・んだ人生」 ‖可能‖ あゆめる
あゆ・ぶ: 【歩ぶ】 (動バ四) (1) 歩く。あゆむ。「後向きて―・び給ふが/今昔 28」 (2) 行く。出かける。「まあまあ奥へ―・ばつし/滑稽本・八笑人」
あゆ・む: [2] 【歩む】 (動マ五 [四] ) (1) あるく。「本道を―・む」 (2) 経て来る。経験する。過ごす。「父の―・んだ人生」 [可能] あゆめる
あゆ-くみ: 【鮎汲み】 春先,川をさかのぼる若鮎をすくい取ること。 [季] 春。《―や喜撰が嶽に雲かゝる/几董》
あゆ-こ: 【鮎子】 鮎の幼魚。若鮎。また,「こ」は接尾語で,鮎の愛称。「我家(ワギエ)の里の川門には―さ走る/万葉 859」
あゆ-ずし: [2] 【鮎鮨】 塩や酢に漬けた鮎の腹に飯を詰めた鮨。また,鮎をたねとした鮨。 [季] 夏。
おし-あゆ: [0] [3] 【押し鮎】 塩漬けの鮎。「ただ―の口をのみぞ吸ふ/土左」