あらあら・し 意味
- 【粗粗し】
(形シク)
粗雑でおおざっぱである。粗末である。「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
関連用語
あらあら-し・い: [5] 【荒荒しい】 (形) [文] シク あらあら・し (1) 勢いが強く激しい。非常に乱暴だ。荒っぽい。「―・い語気」「―・い動作」 (2) 無骨である。「げにいと―・しくふつつかなるさましたる翁の/源氏(浮舟)」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)
あらあら: 【荒荒】 荒々しいさま。乱暴なさま。 「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」 ; 驚いたりあきれたりした時などに発する語。主に女性が用いる。 「―,坊や,何してるの」 ; 【粗粗】 (1)詳しくはないが,一通り。ざっと。だいたい。 「事情も―のみこめました」 (2)まばらなさま。きめがあらいさま。 「木が―と生えている」
あらあらし: 【粗粗し】 粗雑でおおざっぱである。粗末である。 「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
あらあらしい: 【荒荒しい】 (1)勢いが強く激しい。非常に乱暴だ。荒っぽい。 「―・い語気」「―・い動作」 (2)無骨である。 「げにいと―・しくふつつかなるさましたる翁の/源氏(浮舟)」 ﹛派生﹜——げ(形動)——さ(名)
あらあら-かしこ: [5] 婦人の手紙文の末尾に用いる挨拶(アイサツ)の言葉。「十分に意を尽くさず(=粗粗)恐れ入ります(=畏(カシコ))」の意。「かしこ」よりさらに丁寧な言い方。
さらあらい: 【皿洗い】 食器を洗うこと。また,その人。
あらあらかしこ: 婦人の手紙文の末尾に用いる挨拶(アイサツ)の言葉。「十分に意を尽くさず(=粗粗)恐れ入ります(=畏(カシコ))」の意。「かしこ」よりさらに丁寧な言い方。
あら・し: 【荒し・粗し】 (形ク) あらい あらい
あら: 【荒】 姓氏の一。 ; 【荒】 名詞に付く。 (1)乱暴である,勢いが激しい,などの意を表す。 「―海」「―武者」「―稽古」「―かせぎ」 (2)荒れはてている意を表す。 「―野」 ; スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体形はスズキに似て,やや長く側扁し,口はとがって大きい。背は灰褐色で腹は白色。幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。冬が旬で美味。北海道以南からフ
あらくま・し: 【荒くまし】 (形シク) 荒々しい。荒い。粗暴である。「枝ざしなどはいと手ふれにくげに―・しけれど/枕草子 40」「物言ひなども―・しい/浄瑠璃・鎌田兵衛」
あらくれ・し: 【荒くれし】 (形シク) 荒々しい。「―・しき両人のをのこども/歌舞伎・伊勢平氏」
あらけ-な・し: 【荒けなし】 (形ク) (「なし」は,はなはだしい意の接尾語) ひどく荒々しい。乱暴である。「もののふの―・きにとらはれて/平家 11」
あらごと-し: [4] 【荒事師】 歌舞伎で荒事を得意として演ずる役者。
あらた・し: 【新し】 (形シク) あたらしい。「―・しき年の初めの初春の/万葉 4516」 (平安時代に「あたらし(可惜)」と混同され,のちには「あたらし」が専用された)
あらま・し: 【荒まし】 (形シク) 荒く激しい。荒々しい。「夜中近くなりて,―・しき風のきほひに/源氏(総角)」