あらかす 意味
関連用語
あらか: 【殿】 〔「在処(アリカ)」の転〕 御殿。宮殿。 →みあらか
あら-らか: [2] 【粗らか】 (形動ナリ) (1) 粗悪なさま。「ただ―なる東絹(アズマギヌ)どもを/源氏(東屋)」 (2) おおざっぱなさま。こまやかでないさま。「青糸(セイシ)の髪―に/滝口入道(樗牛)」「神武天皇の御代よりいと―にしるせり/増鏡(序)」
あら-かす: [0] 【荒粕】 魚の頭・内臓などから作る肥料。
滑らかす・辷らかす: すべらかす ④ (1)すべらす。 「(取ッタ魚ヲ)―・して逃がして/百座法談」 (2)髪をすべらかしにする。 「内裏上臈の,髪も改め―・し/浄瑠璃・妹背山」
膨らかす・脹らかす: ふくらかす ◎ 「膨らます」に同じ。 「腹を―・す」
あぶらかす: 【油糟】 俳諧論書。長頭丸(チヨウズマル)(松永貞徳)著。1643年刊。「新増犬筑波集」の上巻。「犬筑波集」の前句を借り,自派の付句の方法を示したもの。巻末の俳諧式目和歌十首の精神は,後続の俳諧式目の基礎をなした。 ; 【油粕・油糟】 (1)大豆・菜種などから油分をしぼり取った残りかす。飼料・肥料とする。 (2)書名(別項参照)。
いからかす: 【怒らかす】 おこった様子をする。いからす。 「目を―・して吾をとく得んと/宇治拾遺 8」
おくらかす: 【後らかす】 (1)あとに残す。置き去りにする。 「にはかに惑ひ出で給ひし騒ぎに,みな―・してければ,また人もなし/源氏(玉鬘)」 (2)生き残らせる。人を残して,先に死ぬ。 「今は限りの道にしも我を―・し/源氏(蜻蛉)」 (3)おろそかにする。なおざりにする。怠る。 「後の世の御勤めも,―・し給はず/源氏(匂宮)」
かえらかす: 【返らかす】 煮たたせる。沸騰させる。 「提(ヒサゲ)に湯を―・して/宇治拾遺 2」
くさらかす: 【腐らかす】 (1)「くさらす{(1)}」に同じ。 「温めける卵子すてて―・したるに/袖中抄」 (2)「くさらす{(2)}」に同じ。 「気ヲ―・ス/日葡」
くゆらかす: 【燻らかす】 くゆらせる。 「火桶に侍従(=香ノ名)を―・して/源氏(初音)」
けちらかす: 【蹴散らかす】 「けちらす」に同じ。 「むらがる敵を―・す」
こわらかす: 【強らかす】 かたくする。態度をいかめしくする。 「大小をさし―・し/浮世草子・禁短気」
すべらかす: 【滑らかす・辷らかす】 (1)すべらす。 「(取ッタ魚ヲ)―・して逃がして/百座法談」 (2)髪をすべらかしにする。 「内裏上臈の,髪も改め―・し/浄瑠璃・妹背山」
せびらかす: (1)せがむ。せびる。強要する。せぶらかす。 「節季に―・したらいで,又年を切りまし/浄瑠璃・長町女腹切(中)」 (2)からかう。いじめる。せぶらかす。 「このやうに―・されては,舞鶴は付けられまい/浄瑠璃・扇八景」