あらきのみや 意味

発音を聞く:
  • 【殯の宮】
    遺体をしばらく安置しておくための仮の宮殿。もがりのみや。ひんきゅう。
    「―に坐(マ)せて/古事記(中訓)」

例文

  1. 殯の期間に遺体を安置した建物を「殯宮」(「もがりのみや」、『万葉集』では「あらきのみや」)という。
  2. 』 柿本氏は、「かきのもと」の音からだろうか、神域・宮殿・殯宮(あらきのみや:もがりをする宮)・古墳等の瑞垣を守ることを職掌としていた可能性が指摘されることがあり、感慨深い。
  3. もともと、伊賀の比自支和気(ひじきわけ)が天皇の殯宮(あらきのみや、もがりのみや)に奉仕していたが、雄略天皇が崩御した時に、一族が絶えていた為、たまたま、比自支和気の娘を妻としていた円目王が奉仕させられた、という。

関連用語

        しがらきのみや:    【信楽宮・紫香楽宮】 信楽町黄瀬(キノセ)にあった,奈良時代の都。742年聖武天皇が離宮として造営。甲賀宮。
        あらき-の-みや:     【殯の宮】 遺体をしばらく安置しておくための仮の宮殿。もがりのみや。ひんきゅう。「―に坐(マ)せて/古事記(中訓)」
        あきのみや:    【秋の宮】 〔皇后の唐名「長秋宮(チヨウシユウキユウ)」から〕 皇后。また,皇后の住む宮殿。
        つきのみや:    【月の宮】 月宮(ゲツキユウ)。また,月のこと。 「―うはの空なるかたみにて/新古今(恋四)」
        あらきのゆみ:    【荒木の弓】 荒木で作った弓。 「―のいまだ削りをさめざるを押し張つて/盛衰記 22」
        いつきのみや:    【斎宮】 (1)斎王(イツキノミコ)の居所。また,その忌みこもる御殿。 (2)神をまつる場所。特に伊勢神宮。 「度会(ワタライ)の―ゆ神風にい吹き惑はし/万葉 199」 (3)大嘗祭(ダイジヨウサイ)の悠紀(ユキ)殿・主基(スキ)殿。
        きさきのみや:    【后の宮】 皇后・中宮の敬称。きさいのみや。 「―もり聞かせ給ひて/栄花(月の宴)」
        つきのみやこ:    【月の都】 (1)月の世界にあるという宮殿。月宮殿。 「―より,かぐや姫の迎へに/竹取」 (2)都の美称。 「めぐりあはむ―は遥かなれども/源氏(須磨)」 (3)「月宮殿{(3)}」に同じ。 「四つ手駕―をさしてかけ/柳多留 11」
        おおあらきのもり:    【大荒木の森】 京都市伏見区淀本町,与杼(ヨド)神社付近の森という。((歌枕))「―の下草老いぬれば駒もすさめず刈る人もなし/古今(雑上)」 〔もと,大殯(オオアラキ)を営む浮田(ウキタ)の森をいったが,平安以降,場所不詳のまま山城国の歌枕とされた〕
        しきのみずかきのみや:    【磯城瑞籬宮】 記紀に見える崇神天皇の皇居。推定地は奈良県桜井市金屋付近。
        いたぶきのみや:    【板蓋宮】 ⇒飛鳥板蓋宮(アスカノイタブキノミヤ)
        あらまつりのみや:    【荒祭宮】 伊勢の皇大神宮の別宮の一。天照大神(アマテラスオオミカミ)の荒御魂(アラミタマ)をまつる。
        あすかのいたぶきのみや:    【飛鳥板蓋宮】 皇極天皇の皇居。655年焼失。伝承地は明日香村岡。
        あすか-の-いたぶきのみや:     【飛鳥板蓋宮】 皇極天皇の皇居。655年焼失。伝承地は明日香村岡。
        しきのみずかき-の-みや:    シキノミヅカキ― 【磯城瑞籬宮】 記紀に見える崇神天皇の皇居。推定地は奈良県桜井市金屋付近。

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