あらしこ 意味
- 【荒し子・嵐子】
戦国時代以後,武家の使用人で雑役に従事した者。雑兵(ゾウヒヨウ)の一種で,兵身分の最下層に位置づけられた。
- 【荒仕子・粗仕子・粗鉋】
粗削りに用いる鉋(カンナ)。粗鉋(アラガンナ)。
→中仕子(チユウシコ)
→上仕子(ジヨウシコ)
例文
- 3代目嵐小六(さんだい あらしころく、1741年(寛保元) - 1796年(寛政8)3月29日)は江戸中期の歌舞伎役者。
- 3代目嵐小六(さんだい あらしころく、1741年(寛保元) - 1796年(寛政8)3月29日)は江戸中期の歌舞伎役者。
- 菅原孝標女は宮路山を超えた時の様子を、「あらしこそ 吹きこざりけれ 宮ぢ山 まだ紅葉ばの 散らでのこれる」と『更級日記』に綴っている。
関連用語
あら-しこ: [0] 【荒仕子・粗仕子・粗鉋】 粗削りに用いる鉋(カンナ)。粗鉋(アラガンナ)。 中仕子 上仕子
あらし: 【嵐】 姓氏の一。 ; 【荒し・粗し】 ⇒あらい(荒) ⇒あらい(粗) ; 【荒らし】 名詞に付いて,荒らすこと,また荒らす人の意を表す。 「賭場(トバ)―」「道場―」 ; 【嵐】 (1)激しく吹く風。暴風。烈風。 (2)激しく荒れ狂う風雨。暴風雨。 (3)(比喩的に)事件や騒ぎ。また,感情のゆれ。 「学園紛争の―もやっと静まった」「激しい感情の―」 ――の前
あらあらし: 【粗粗し】 粗雑でおおざっぱである。粗末である。 「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
あらあら-かしこ: [5] 婦人の手紙文の末尾に用いる挨拶(アイサツ)の言葉。「十分に意を尽くさず(=粗粗)恐れ入ります(=畏(カシコ))」の意。「かしこ」よりさらに丁寧な言い方。
いしこ-らし・い: (形) (近世上方語) 人がえらそうにしているのをあざけっていう語。生意気だ。いしこい。「―・くお供をしながら/浄瑠璃・彦山権現」
さらしこ: 【晒し粉】 (1)水酸化カルシウム(消石灰)に塩素ガスを吸収させて得られる白色の粉末。水溶液は次亜塩素酸イオンにより強い酸化力をもち,漂白剤・消毒剤として広く用いる。カルキ。クロル石灰。 (2)水でよく洗い白くした米の粉。
たらしこみ: 【溜込】 日本画の彩色技法の一。色を塗ってまだ乾かないうちに他の色をたらし,そのにじみによって独特の色彩効果を出すもの。自覚的に用いたのは宗達が初めで,以後,琳派がさかんに用いた。
たらしこむ: 【誑し込む】 甘い言葉や色仕掛けでうまくだます。 「うぶな娘を―・む」
ふくらしこ: 【膨らし粉】 パン・まんじゅうなどをふくらませるためにまぜる粉。重曹を主成分とする。ベーキング-パウダー。
あらあらしい: 【荒荒しい】 (1)勢いが強く激しい。非常に乱暴だ。荒っぽい。 「―・い語気」「―・い動作」 (2)無骨である。 「げにいと―・しくふつつかなるさましたる翁の/源氏(浮舟)」 ﹛派生﹜——げ(形動)——さ(名)
あおあらし: 【青嵐】 青葉のころに吹くやや強い風。せいらん。﹝季﹞夏。
あお-あらし: アヲ― [3] 【青嵐】 青葉のころに吹くやや強い風。せいらん。 [季] 夏。
あさあらし: 【朝嵐】 朝に吹く強い風。
あさ-あらし: [3] 【朝嵐】 朝に吹く強い風。
あらい-ざらし: アラヒ― [0] 【洗い晒し】 何度も洗って布の色がさめ,張りがなくなること。また,そのもの。「―の浴衣」