あらぬおもい 意味

発音を聞く:
  • 【有らぬ思い】
    思ってはならないのに,おさえることのできない思い。
    「月はただむかふばかりのながめかな心のうちの―に/風雅(恋一)」

関連用語

        あらぬ-おもい:    ―オモヒ 【有らぬ思い】 (連語) 思ってはならないのに,おさえることのできない思い。「月はただむかふばかりのながめかな心のうちの―に/風雅(恋一)」
        おもいつらぬ:    【思ひ連ぬ】 いろいろのことを次々と思い続ける。 「うきことを―・ねて/古今(秋上)」
        おもいもよらぬ:     【思いも寄らぬ】 思い.
        あらぬ:    〔動詞「ある」に打ち消しの助動詞「ぬ」が付いたもの〕 (1)違っている。見当違いの。 「―方向に目をやる」 (2)あってはならぬ。常識はずれの。 「―ことを口走る」 (3)思いがけない。意外な。 「―うわさをたてられる」「―疑いをかけられる」
        おもい-おもい:    オモヒオモヒ [4] 【思い思い】 (副) 人々がそれぞれ自分の思ったとおりに。めいめいの考えに従って。「―の衣装を身につける」「―の道を進む」
        おもい:    【思い】 (1)思うこと。思うところ。考え。思慮。 「―を述べる」「―にふける」 (2)感じること。感じ。経験。 「いやな―をした」「やっとの―で作り上げた」 (3)予想すること。もくろみ。推量。 「―どおりになる」「―のほかの収穫」 (4)あれこれ心に浮かべること。 「―が乱れる」 (5)気にかけること。心配すること。 「親―」「―に沈む」 (6)希望すること。願い。
        おもいおもい:    【思い思い】 人々がそれぞれ自分の思ったとおりに。めいめいの考えに従って。 「―の衣装を身につける」「―の道を進む」
        おもい-おも・う:    オモヒオモフ 【思ひ思ふ】 (動ハ四) 強く思う。深く思い続ける。「ねたき目見せむと―・ふ/落窪 2」
        あらぬか:    【粗糠】 もみがら。もみぬか。あら。[和名抄]
        あらぬさま:    【有らぬ様】 (1)これまでとは変わったようす。違ったふう。 「御たたう紙に,いたう―に書きかへ給ひて/源氏(夕顔)」 (2)望ましくないようす。 「―なるよそほひに罷成て/平家 7」
        あらぬの:    【粗布】 織り目のあらい粗末な布。
        あらぬもの:    そうでないもの。別のもの。異なるもの。 「暗うなりて,物くはせたれどくはねば,―に言ひなしてやみぬる/枕草子 9」
        あらぬよ:    【有らぬ世】 別の世界。また,あの世。後世(ゴセ)。 「―に生れたらむ人は/源氏(手習)」
        あらぬり:    【荒塗(り)・粗塗(り)】 壁を塗るとき,最初にあらく下塗りすること。また,その塗り方。あらうち。
        あらぬ事:    一驚; 驚き; 卒爾; 有らぬ事; 喫驚; 驚がく; 愕き; 驚愕; 意表; 率爾; 吃驚

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