あらぬか 意味
例文
- 証歌は、「秋風のふき上げに立てる白菊は花かあらぬか波のよするか」(古今集、菅原道真)であり、秋風の吹く吹上の浜に立っている白菊は、花なのか、それとも波が寄せているのか見間違えるほどだ、という歌の意味を組香のルールに取り込むことで、組香に情景を取り込んでいる。
関連用語
あら-ぬか: [0] 【粗糠】 もみがら。もみぬか。あら。 [和名抄]
あらぬ: 〔動詞「ある」に打ち消しの助動詞「ぬ」が付いたもの〕 (1)違っている。見当違いの。 「―方向に目をやる」 (2)あってはならぬ。常識はずれの。 「―ことを口走る」 (3)思いがけない。意外な。 「―うわさをたてられる」「―疑いをかけられる」
しらぬかお: 【知らぬ顔】 知っているのに知らないふりをすること。知らん顔。
あらぬさま: 【有らぬ様】 (1)これまでとは変わったようす。違ったふう。 「御たたう紙に,いたう―に書きかへ給ひて/源氏(夕顔)」 (2)望ましくないようす。 「―なるよそほひに罷成て/平家 7」
あらぬの: 【粗布】 織り目のあらい粗末な布。
あらぬもの: そうでないもの。別のもの。異なるもの。 「暗うなりて,物くはせたれどくはねば,―に言ひなしてやみぬる/枕草子 9」
あらぬよ: 【有らぬ世】 別の世界。また,あの世。後世(ゴセ)。 「―に生れたらむ人は/源氏(手習)」
あらぬり: 【荒塗(り)・粗塗(り)】 壁を塗るとき,最初にあらく下塗りすること。また,その塗り方。あらうち。
あらぬ事: 一驚; 驚き; 卒爾; 有らぬ事; 喫驚; 驚がく; 愕き; 驚愕; 意表; 率爾; 吃驚
あらぬ-おもい: ―オモヒ 【有らぬ思い】 (連語) 思ってはならないのに,おさえることのできない思い。「月はただむかふばかりのながめかな心のうちの―に/風雅(恋一)」
あらぬ-さま: 【有らぬ様】 (連語) (1) これまでとは変わったようす。違ったふう。「御たたう紙に,いたう―に書きかへ給ひて/源氏(夕顔)」 (2) 望ましくないようす。「―なるよそほひに罷成て/平家 7」
あらぬ-もの: (連語) そうでないもの。別のもの。異なるもの。「暗うなりて,物くはせたれどくはねば,―に言ひなしてやみぬる/枕草子 9」
あらぬ-よ: 【有らぬ世】 (連語) 別の世界。また,あの世。後世(ゴセ)。「―に生れたらむ人は/源氏(手習)」
さあらぬ: 【然有らぬ】 なにげない。なにくわぬ。さらぬ。 「―体(テイ)に答ふるを聞ながらも/鉄仮面(涙香)」
さ-あらぬ: 【然有らぬ】 (連語) なにげない。なにくわぬ。さらぬ。「―体(テイ)に答ふるを聞ながらも/鉄仮面(涙香)」