あらの-ら 意味
- 【荒野ら】
(「ら」は接尾語)
「あらの」に同じ。「―に里はあれども/万葉 929」
関連用語
あら-ら: [1] (感) 意外な事態に直面した時などに発する語。
あらの: 【曠野・阿羅野】 俳諧撰集。山本荷兮(カケイ)編。八巻二冊・員外一冊。1689年序。蕉門のみならず貞門・談林まで含めた幅広い選句をしたもの。俳諧七部集の一。曠野集。 ; 【荒野・曠野】 雑草が生い茂って荒れた野。あれの。
あらのら: 【荒野ら】 〔「ら」は接尾語〕 「あらの」に同じ。 「―に里はあれども/万葉 929」
すが-の-あらの: 【須賀の荒野】 信濃(シナノ)国にあった原野。所在地については諸説あるが未詳。((歌枕))「信濃(シナヌ)なる―にほととぎす鳴く声聞けば時過ぎにけり/万葉 3352」
すがのあらの: 【須賀の荒野】 信濃(シナノ)国にあった原野。所在地については諸説あるが未詳。((歌枕))「信濃(シナヌ)なる―にほととぎす鳴く声聞けば時過ぎにけり/万葉 3352」
ら: (1)五十音図ラ行第一段の仮名。歯茎弾き音の有声子音と後舌の広母音から成る音節。 (2)平仮名「ら」は「良」の草体。片仮名「ラ」は「良」の初二画。 ; 〔ラ行に活用する動詞・助動詞の終止形の語尾「る」に終助詞「わ」が付いた「るわ」の転。話し言葉でのくだけた言い方に用いられる。「らあ」とも〕 詠嘆あるいは強調の気持ちを表す。 「そんなもの,ぼくだって書け―(らあ)」「その程度のテストな
あら: 【荒】 姓氏の一。 ; 【荒】 名詞に付く。 (1)乱暴である,勢いが激しい,などの意を表す。 「―海」「―武者」「―稽古」「―かせぎ」 (2)荒れはてている意を表す。 「―野」 ; スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体形はスズキに似て,やや長く側扁し,口はとがって大きい。背は灰褐色で腹は白色。幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。冬が旬で美味。北海道以南からフ
あら-あら: 【荒荒】 (副) 荒々しいさま。乱暴なさま。「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」
あい-ら: 【彼等】 (代) 三人称。あいつら。人を卑しめていう語。「―風情(フゼイ)を相手にして/浄瑠璃・用明天皇」
あか-ら: 【赤ら】 (「ら」は接尾語) (1) 他の語の上に付いて複合語をつくる。(ア)赤みを帯びているさまを表す。「―顔」(イ)つやつやと赤みを帯びて,美しいさまを表す。「―おとめ」 (2) (飲めば顔が赤くなるところから) 酒の異名。「先祖より酒の家に生れ,―飲めと言はれてこのかた/浮世草子・二十不孝 5」
あち-ら: [0] 【彼方】 (代) (1) 遠称の指示代名詞。「あっち」より丁寧な言い方。(ア)あの方角。むこう。「北は―です」「―に見えますお城が姫路城です」(イ)あそこにある物。「こちらよりは―の方がお似合いかと存じます」(ウ)あの場所。遠く離れた所,特に,外国・欧米をいう。「―じこみのスタイル」「―風のもてなし方」 (2) 三人称。「あの人」「あの人々」「あの家」などを軽く敬ってい
あれ-ら: 【彼等】 (代) 三人称。あの者たち。かれら。「―も世の中にあるにや,なきにや/宇津保(国譲上)」
いく-ら: 【幾ら】 ■一■ [1] (名) (1) 値段や数量を尋ねる時使う。どれくらい。「りんご一つ―」「重さは―ぐらいあるか」 (2) 数量・値段を定めないで示す時に使う。「一万―の服」「費用は― ―掛かるとはっきり言う方がよい」 ■二■ [1] [0] (副) (1) どんなに。どれほど。「今まで―探したことか」「その方が―いいかしれない」 (2) (下に「ても」「でも」を伴
いず-ら: イヅ― 【何ら】 ■一■ (代) 不定称の指示代名詞。所在を問う語。 (1) どこか。どちらか。「家人の―と我を問はばいかに言はむ/万葉 3689」 (2) (多く「いずらは」の形で)反語で,どこにもないの意を表す。「むつごともまだ尽きなくに明けぬめり―は秋の長してふ夜は/古今(雑体)」 ■二■ (感) 相手を促すときの言葉。どうした。さあさあ。「時やうやうなりぬめるは,―,遅し/宇
いも-ら: 【妹ら】 (「ら」は接尾語) 親しい女性を呼ぶ語。「―を見らむ人のともしさ/万葉 863」