あらばこそ 意味
- 〔「あるならばなあ」の意から転じて,「ない」よりも強い打ち消しを表す〕
全くない。ありはしない。
「そんな余裕は―」
関連用語
あらば-こそ: (連語) (「あるならばなあ」の意から転じて,「ない」よりも強い打ち消しを表す) 全くない。ありはしない。「そんな余裕は―」
ばこそ: 〔接続助詞「ば」に係助詞「こそ」の付いたもの〕 (1)動詞の未然形に接続する。(ア)反語表現として,強い否定の意を表す。決して…することはない。絶対に…などすることはない。 「引いても押しても動か―」「神ならぬ身の知ら―」「とてもかうても鎌倉殿によしとおもはれたてまたら―/平家 12」(イ)仮定条件を強めて言い表す。「いと馴れ馴れしう侍れども,また見知る人の侍ら―あらめ,いかがはせむ/落窪
からばこ: 【空箱】 中に何も入っていない箱。あきばこ。
とらばこ: 【トラ箱】 俗に,泥酔者の保護施設をいう。
まくらばこ: 【枕箱】 (1)台の部分が箱状になっている枕。箱枕。 (2)枕を入れておく箱。
あらばしり: 【新走り】 「新酒(シンシユ)」に同じ。﹝季﹞秋。
あらばち: 【新鉢】 〔新しいすり鉢の意から〕 処女の女陰。また,処女。 「こなたは今を初めの―/浮世草子・新色五巻書」
とあらば: 「とあれば」に同じ。 「お呼び―」
らば: 【騾馬】 雌ウマと雄ロバとの一代雑種。ふつう繁殖力はないが,ロバより大きく粗食に耐え,体質は強健でおとなしい。南ヨーロッパ・西アジア・アフリカの一部などで使役用とされる。 →駃騠(ケツテイ) ; 〔完了の助動詞「り」の未然形に接続助詞「ば」の付いたもの〕 …ているならば。…てあるならば。 「天の川橋渡せ―その上(ヘ)ゆもい渡らさむを秋にあらずとも/万葉 4126」「まさきのかづら,
こそ: ※一※ (係助) □一□文中,種々の語に付いて,それを取りたてて,強く指示する意を表す。 (1)多くの事柄の中から特定のものを取り出して強調する。 「ことし―がんばるぞ」「今だから―こんな事も笑って話せるのです」 (2)動詞の仮定形に助詞「ば」の付いた形に付き,既定条件を表して,後件の理由を強く提示する。 「あなたのことを思えば―,注意しているのです」 (3)(「こそすれ」「こそあ
こそ-こそ: [1] (副)スル (1) 人に知られないように内密にするさま。そっと。「―(と)逃げ出す」「―(と)相談する」 (2) 静かに音のするさま。「谷より岸のうへざまに―と登りぬ/宇治拾遺 6」 (3) くすぐるさまを表す語。こちょこちょ。「ちとこそぐりませう。―/狂言・子盗人(虎寛本)」
こそこそ: (1)人に知られないように内密にするさま。そっと。 「―(と)逃げ出す」「―(と)相談する」 (2)静かに音のするさま。 「谷より岸のうへざまに―と登りぬ/宇治拾遺 6」 (3)くすぐるさまを表す語。こちょこちょ。 「ちとこそぐりませう。―/狂言・子盗人(虎寛本)」
こそこそ宿: こそこそやど 男女が人目を避けて内密に忍びあう宿。あいまい宿。 「―の情け事/浄瑠璃・雪女」
こそこそ話: こそこそばなし ⑤ 小声で内密に話す話。ひそひそ話。
こそこそ-やど: 【こそこそ宿】 男女が人目を避けて内密に忍びあう宿。あいまい宿。「―の情け事/浄瑠璃・雪女」