あらます 意味

発音を聞く:
  • 先々こうなればよいと考えておく。前もって心積もりしておく。
    「行末久しく―・す事ども/徒然 188」

関連用語

        膨らます・脹らます:    ふくらます ◎ ふくらむようにする。ふくらませる。ふくらかす。ふくらす。ふくらせる。ふくらめる。 「風船を―・す」「期待に胸を―・す」
        からます:    【絡ます】 ※一※ (動サ五[四]) 「からませる」に同じ。 「糸を―・す」 ※二※ (動サ下二) ⇒からませる
        くらます:    【晦ます・暗ます】 (1)どこにいるのか,わからないようにする。(姿や居所を)隠す。 「姿を―・す」「跡を―・す」 (2)他人にわからないように気をそらせたり,細工をしたりする。ごまかす。 「ひとの目を―・す」「法庭を―・さんとするに/高橋阿伝夜叉譚(魯文)」 (3)暗くする。見えないようにする。 「天を―・し地を動かすがごとくなり/保元(中)」
        さくらます:    【桜鱒】 サケ目の魚。全長60センチメートルほど。体は延長し側扁するがサケより丸みを帯びる。体色は背面が濃藍色で小黒点が散在し,腹面は銀白色。淡水で孵化し,二年後に海へ下る。三年目に成熟して産卵のために五~七月頃川を上る。食用として美味。本種の陸封河川型がヤマメ。北洋から関東地方以北の太平洋側と中国地方以北の日本海側に分布。ギンケ。ホンマス。マス。 →マス
        しらます:    【白ます】 勢いをくじく。衰えさせる。しらまかす。 「山と海と横矢に―・され/太平記 17」
        ふくらます:    【膨らます・脹らます】 ふくらむようにする。ふくらませる。ふくらかす。ふくらす。ふくらせる。ふくらめる。 「風船を―・す」「期待に胸を―・す」
        脹らます:    脹める; 脹らせる; 膨める; 膨らせる; 大袈裟に言う; 脹らめる; 膨らます; 膨らめる; 膨らす; 脹らす; 誇張する
        膨らます:    脹らめる; 脹らます; 脹める; 脹らせる; 膨める; 大袈裟に言う; 膨らせる; 波打つ; 脹らす; 誇張する; 膨らめる
        あらまあ:    軽い驚きや意外な気持ちを表す時に発する語。主に女性が用いる。 「―,お久しぶり」
        あらまき:    【荒巻(き)・新巻(き)・苞苴】 (1)甘塩の鮭。北海道の名産。はらわたを抜き塩を詰めて作る。もと,荒縄などで巻いたのでいう。﹝季﹞冬。 (2)葦(アシ)・竹の皮・藁(ワラ)などで魚を包んだもの。つと。すまき。 「―一つ,鮭十,一につけたり/宇津保(蔵開下)」
        あらまさめ:    【粗柾目】 木目のあらい柾目。 ⇔糸柾目
        あらまし:    【荒まし】 荒く激しい。荒々しい。 「夜中近くなりて,―・しき風のきほひに/源氏(総角)」 ; ※一※ (名) (1)大体のこと。概要。概略。荒筋。 「事件の―を説明する」 (2)前もって思いはかること。予定。予想。 「おはしましし世の御―なりけるとて/増鏡(藤衣)」 ※二※ (副) 大体。おおよそ。あらかた。ほぼ。 「建物は―出来上がった」 ; 〔動詞「あり」に
        あらまし-ごと:     (1) 前もって思いめぐらす事柄。予定のこと。「なほざりの―に夜もすがら,と宣はすれば/和泉式部日記」 (2) こうあってほしいと希望し期待すること。「めでたからむ御文などを,時々待ち見などこそせめとばかり思ひ続け,―にも覚えけり/更級」
        あらまほし:    〔動詞「あり」に願望の助動詞「まほし」が付いたもの〕 ありたい。あることが望ましい。好ましい。理想的だ。 「古(イニシエ)の有様に心安くてこそ―まほしく侍れ/栄花(ゆふしで)」
        あらま・し:     【荒まし】 (形シク) 荒く激しい。荒々しい。「夜中近くなりて,―・しき風のきほひに/源氏(総角)」

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