あらめ 意味
- 【荒目・粗目】
(1)編み物・織物・金網・やすりなどの目のあらいこと。
(2)あらくて,きめこまかくないさま。
「木も―にすぢりゆがみて/中華若木詩抄」
(3)気性などが粗暴なさま。
「―ナ人/日葡」
- 【荒布】
褐藻類コンブ目の海藻。温暖な海水中に生え,黒褐色で全長1.5メートルほど。下茎は上部でふたまたに分枝し,それぞれに十数枚の葉状片をつける。夏期収穫し,ヨードの原料や食用・肥料などにする。﹝季﹞夏。
例文
- また、孔の間隔の広い小札を幅広の緒で縅すことを大荒目縅(おおあらめおどし)と呼び、源為朝が保元の乱の際に身に付けた「大荒目鎧」とはこの事とされる。
- 元々は粒の目が粗いことから「あらめ」と呼ばれ-粗目-と表記されていたが、次第に発音が訛って「ざらめ」と呼ばれるようになり-双目-と当て字されるようになった。
- 相良から御前崎にかけての沿岸は、あらめ、かじめ、わかめ、さがらめ、はばのりなどの海藻の宝庫として知られ、とくに相良布(さがらめ)は、市内の地名がつけられた唯一の生物である。
関連用語
おおあらめ: 【大荒目】 鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。幅の広い札(サネ)を用い,太い糸で糸目を荒くつづるもの。また,その鎧。
おお-あらめ: オホ― [3] 【大荒目】 鎧(ヨロイ)の縅(オドシ)の一。幅の広い札(サネ)を用い,太い糸で糸目を荒くつづるもの。また,その鎧。
きざみ-あらめ: [4] 【刻み荒布】 アラメを煮て乾かし,強くおしつけて小口からかんなで細長く削ったもの。
きざみあらめ: 【刻み荒布】 アラメを煮て乾かし,強くおしつけて小口からかんなで細長く削ったもの。
あら: 【荒】 姓氏の一。 ; 【荒】 名詞に付く。 (1)乱暴である,勢いが激しい,などの意を表す。 「―海」「―武者」「―稽古」「―かせぎ」 (2)荒れはてている意を表す。 「―野」 ; スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体形はスズキに似て,やや長く側扁し,口はとがって大きい。背は灰褐色で腹は白色。幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。冬が旬で美味。北海道以南からフ
うらめ: 【裏目】 (1)さいころの表に出た目の反対側の目。一・二・三に対して六・五・四の目。 (2)差し金の裏にある目盛り。表目,すなわち曲尺(カネジヤク)の一目盛りを一辺とする正方形の対角線の長さ。表目の√2倍。うらのめ。裏曲(ウラガネ)。裏尺(ウラジヤク)。裏の矩(カネ)。 (3)編み物で,裏編みによってできる編み目。 ――に出る 物事が期待や希望とは反対の結果になる。 「することなす
からめ: 【唐目】 ⇒とうめ(唐目) ; 【辛め】 (1)辛みがやや強い・こと(さま)。 「―に味をつける」 (2)普通よりもややきびしい・こと(さま)。 「―に点をつける」
ざらめ: 【粗目】 (1)「粗目糖」の略。 (2)「粗目雪」の略。
そらめ: 【空目】 (1)見えないのに見たように思うこと。 (2)見て見ないふりをすること。 「―を使う」 (3)ひとみを上に向けること。うわめ。 「羽織を畳みながら一寸余の顔を―で見る/大内旅宿(虚子)」
ひらめ: 【平目】 (1)比較的平らである・こと(さま)。 「―なるさらのなかに/滑稽本・膝栗毛 5」 (2)変化に乏しく平板であること。平凡で風雅の趣のないこと。また,そのさま。 「『には』といひては余り―に当たりて/三冊子」 ; 【平目・鮃・比目魚】 (1)硬骨魚綱カレイ目のうちヒラメ科・ダルマガレイ科の海魚の総称。体形は平たくて楕円形。普通は両眼とも体の左側にある。 (2){(1
あら-あら: 【荒荒】 (副) 荒々しいさま。乱暴なさま。「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」
膨らめる・脹らめる: ふくらめる ◎ 「膨らます」に同じ。 「頬を―・める」
あからめ: 〔「あから」は「別(アカ)る」と同根か。「あから目」とも書く〕 (1)目をふと横へそらすこと。わきみ。よそみ。 「頼信が―を仕り/今昔 27」 (2)ほかの女に心を移すこと。 「―もせで添ひゐにける/大和 157」 (3)にわかに姿が見えなくなること。 「いづくにか―せさせ給へるぞや/栄花(花山)」
あからめる: 【赤らめる】 顔色をちょっと赤くする。赤める。 「顔を―・める」
あきらめ: 【諦め】 あきらめること。思い切り。断念。 「―がつく」「どうにも―がつかない」「何事も―が肝心」