あら・し 意味

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        あらあら・し:     【粗粗し】 (形シク) 粗雑でおおざっぱである。粗末である。「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
        あらあら-し・い:     [5] 【荒荒しい】 (形) [文] シク あらあら・し (1) 勢いが強く激しい。非常に乱暴だ。荒っぽい。「―・い語気」「―・い動作」 (2) 無骨である。「げにいと―・しくふつつかなるさましたる翁の/源氏(浮舟)」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)
        あらくま・し:     【荒くまし】 (形シク) 荒々しい。荒い。粗暴である。「枝ざしなどはいと手ふれにくげに―・しけれど/枕草子 40」「物言ひなども―・しい/浄瑠璃・鎌田兵衛」
        あらくれ・し:     【荒くれし】 (形シク) 荒々しい。「―・しき両人のをのこども/歌舞伎・伊勢平氏」
        あらけ-な・し:     【荒けなし】 (形ク) (「なし」は,はなはだしい意の接尾語) ひどく荒々しい。乱暴である。「もののふの―・きにとらはれて/平家 11」
        あらごと-し:     [4] 【荒事師】 歌舞伎で荒事を得意として演ずる役者。
        あらた・し:     【新し】 (形シク) あたらしい。「―・しき年の初めの初春の/万葉 4516」 (平安時代に「あたらし(可惜)」と混同され,のちには「あたらし」が専用された)
        あらま・し:     【荒まし】 (形シク) 荒く激しい。荒々しい。「夜中近くなりて,―・しき風のきほひに/源氏(総角)」
        あら:    【荒】 姓氏の一。 ; 【荒】 名詞に付く。 (1)乱暴である,勢いが激しい,などの意を表す。 「―海」「―武者」「―稽古」「―かせぎ」 (2)荒れはてている意を表す。 「―野」 ; スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体形はスズキに似て,やや長く側扁し,口はとがって大きい。背は灰褐色で腹は白色。幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。冬が旬で美味。北海道以南からフ
        あら-あら:     【荒荒】 (副) 荒々しいさま。乱暴なさま。「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」
        あらあら:    【荒荒】 荒々しいさま。乱暴なさま。 「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」 ; 驚いたりあきれたりした時などに発する語。主に女性が用いる。 「―,坊や,何してるの」 ; 【粗粗】 (1)詳しくはないが,一通り。ざっと。だいたい。 「事情も―のみこめました」 (2)まばらなさま。きめがあらいさま。 「木が―と生えている」
        あらあらし:    【粗粗し】 粗雑でおおざっぱである。粗末である。 「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
        :    (1)五十音図サ行第二段の仮名。硬口蓋摩擦音の無声子音と前舌の狭母音とから成る音節。 (2)平仮名「し」は「之」の草体。片仮名「シ」は「之」の草体の変形。 ; 植物ギシギシの古名。[和名抄] ; 【士】 (1)男子。特に,学問・道徳を修めた男子についていう。 「同好の―」「好学の―」「高潔の―」 (2)さむらい。武士。 (3)古代中国で,大夫と庶民との間に位した身分。 ;
        ああら:    「あら」を強めた語。驚いたり感動したときなどに発する語。 「―不思議」「―おなつかしや」
        あら∘ず:     【非ず】 (連語) (1) そうではない。違う。「こぞの夏鳴きふるしてしほととぎすそれか―∘ぬか声の変はらぬ/古今(夏)」 (2) (感動詞的に用いて)相手の言葉を強く打ち消す語。いえ,とんでもない。いいえ。「あれはたそ顕証(ケソウ)にといへば,―∘ず,家のあるじと定め申すべきことの侍るなり/枕草子 8」 [慣用] 数にも―・然(サ)に―・無きにしも―・吾(ワレ)にも―

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