あら-あら 意味
- 【荒荒】
(副)
荒々しいさま。乱暴なさま。「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」
関連用語
あら: 【荒】 姓氏の一。 ; 【荒】 名詞に付く。 (1)乱暴である,勢いが激しい,などの意を表す。 「―海」「―武者」「―稽古」「―かせぎ」 (2)荒れはてている意を表す。 「―野」 ; スズキ目の海魚。全長1メートルに達する。体形はスズキに似て,やや長く側扁し,口はとがって大きい。背は灰褐色で腹は白色。幼魚には口から尾に至る灰褐色の縦帯がある。冬が旬で美味。北海道以南からフ
あらあら: 【荒荒】 荒々しいさま。乱暴なさま。 「彼の者をば―と申しておつ返してさうらふ/謡曲・春栄」 ; 驚いたりあきれたりした時などに発する語。主に女性が用いる。 「―,坊や,何してるの」 ; 【粗粗】 (1)詳しくはないが,一通り。ざっと。だいたい。 「事情も―のみこめました」 (2)まばらなさま。きめがあらいさま。 「木が―と生えている」
あらあらし: 【粗粗し】 粗雑でおおざっぱである。粗末である。 「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
あらあら・し: 【粗粗し】 (形シク) 粗雑でおおざっぱである。粗末である。「(邸ハ)新しう清げに造りたれど,さすがに―・しくて/源氏(浮舟)」
ああら: 「あら」を強めた語。驚いたり感動したときなどに発する語。 「―不思議」「―おなつかしや」
あら∘ず: 【非ず】 (連語) (1) そうではない。違う。「こぞの夏鳴きふるしてしほととぎすそれか―∘ぬか声の変はらぬ/古今(夏)」 (2) (感動詞的に用いて)相手の言葉を強く打ち消す語。いえ,とんでもない。いいえ。「あれはたそ顕証(ケソウ)にといへば,―∘ず,家のあるじと定め申すべきことの侍るなり/枕草子 8」 [慣用] 数にも―・然(サ)に―・無きにしも―・吾(ワレ)にも―
あら∘まし: (連語) (動詞「あり」に推量の助動詞「まし」の付いたもの) (1) 客観的に多くは事実に反することを仮想したり,不明の事実を推量したり,話し手の意志,希望などを表明する。…であろう。…でありたい。「梓弓引きてゆるさず―∘ませば/万葉 2505」「かくばかり恋しくあらばまそ鏡見ぬ日時なく―∘ましものを/万葉 4221」 (2) 予想したり期待したりする意を表す。ありたいと思う。「おのづから
あら∘れる: 【有られる】 (連語) (「れる」は尊敬の助動詞。「いらっしゃる」より少し改まった言い方) 「ある」「いる」の尊敬語。「お子さまが二人―∘れる」「生物学者で―∘れる」
あら、まあ: 驚いた
あらい: 【荒井】 姓氏の一。 ; 【新井】 新潟県南西部にある市。近世,北国街道と飯山街道の分岐点の宿場町。化学・機械産業が盛ん。 ; 【粗い】 〔「荒い」と同源〕 (1)まばらだ。すき間がある。 「目の―・い網」 (2)ざっと一通りするようす。おおざっぱだ。 「全体を―・く調べる」 (3)粗雑だ。 「試合運びが―・い」 (4)細かくない。大きい。 「つぶが―・い」 (
あらう: 【荒鵜】 気負い立っている鵜飼いの鵜。﹝季﹞夏。 「―ども,この川波にばつと放せば/謡曲・鵜飼」 ; 【洗う】 (1)水でよごれを落とす。きれいにする。 「手を―・う」「着物を―・う」「心が―・われる思いがする」 (2)犯罪・秘密などを明らかにするため調べる。 「交友関係を―・う」 (3)波が岸に寄せては返す。 「岸べを―・う波」 〔上代からの語〕 ‖可能‖ あらえる
あらお: 【荒雄・荒男】 荒々しい男。勇猛な男。あらしお。 「―らを来むか来じかと飯盛りて/万葉 3861」 〔万葉集に出てくる例はすべて固有名詞であるが,普通名詞に基づくものと考えられる〕 ; 【荒尾】 熊本県北西部,島原湾に面する市。炭鉱の開発で発展。ナシ・ミカン栽培やノリ養殖が盛ん。
あらか: 【殿】 〔「在処(アリカ)」の転〕 御殿。宮殿。 →みあらか
あらき: 【荒木】 姓氏の一。 ; 【荒城・殯】 貴人が死んでから本葬するまでの間,遺体を仮に納めて置いたこと。また,その場所。もがり。 →大荒城(オオアラキ) ; 【新木】 新しい材木。 ; 【新墾】 新しく開墾すること。また,その土地。 「湯種蒔く―の小田を求めむと/万葉 1110」 ; 【荒木・粗木】 切り出したままで,皮をはいでない木。
あらく: 【散く】 ⇒あらける