あら-ひじり 意味
- 【荒聖】
荒行(アラギヨウ)をする僧。また,乱暴な法師。荒法師。「文覚は天性不敵第一の―なり/平家 5」
関連用語
あらひじり: 【荒聖】 荒行(アラギヨウ)をする僧。また,乱暴な法師。荒法師。 「文覚は天性不敵第一の―なり/平家 5」
ひじり: 【聖】 〔「日知(シ)り」の意〕 (1)高徳の僧。高僧。また,一般に僧の敬称。 (2)寺院に属さず,遁世(トンセイ)して修行に励む仏教者。また,特に妻帯しない修行者。 (3)高野聖・遊行聖・勧進聖など,布教や勧進を行うため,各地を遍歴する僧。多くは下級の僧で,民衆の信仰と結びついていた。 (4)徳の高い人。聖人。 (5)ある方面についての知識・技量がひときわすぐれている人。 「柿
いち-の-ひじり: 【市の聖】 空也(クウヤ)の通称。
おとこ-ひじり: ヲト― 【男聖】 (1) 髪をそり落とさない仏道修行者。有髪の僧。俗ひじり。 (2) 一生妻帯しない男。「夫妻に縁なき身なり。今は―して二人の者をはぐくまんずれば/盛衰記 44」
こうや-ひじり: カウヤ― [4] 【高野聖】 (1) 平安中期以降,仏道修行のため高野山に隠遁した僧。 (2) 寄付をつのるため,高野山から出て諸国を勧進遊行した僧。近世になると主として乞食僧・行商僧をさすようになった。 (3) タガメの異名。 [季] 夏。 (4) 書名(別項参照)。
そらひじり: 【空聖】 偽りの聖。形ばかりの聖。 「仁俊は女心あるものの,―たつるなど申けるを/著聞 5」
そら-ひじり: 【空聖】 偽りの聖。形ばかりの聖。「仁俊は女心あるものの,―たつるなど申けるを/著聞 5」
ぞくひじり: 【俗聖】 出家しないで俗人の姿のまま戒を保ち,仏道修行に励む人。有髪(ウハツ)の僧。 「―とか,この若き人々の,つけたなる/源氏(橋姫)」
ぞく-ひじり: 【俗聖】 出家しないで俗人の姿のまま戒を保ち,仏道修行に励む人。有髪(ウハツ)の僧。「―とか,この若き人々の,つけたなる/源氏(橋姫)」
ひじりうし: 【聖牛】 河川の水勢を緩和させるための装置。雑木を棟木のように結び,その間に柵を設け,蛇籠(ジヤカゴ)を数本並べたもの。
ひじりかた: 【聖方】 (1)〔仏〕 高野三方(コウヤサンカタ)の一。初め高野山の念仏修行者をいったが,平安中期以降,諸国に勧進を行い,高野山に対する信仰を広めた。高野聖。 (2)「ひじり{(8)}」に同じ。
ひじりこ: 【泥】 どろ。ひじ。 「手を習ふ心なく,ただ足を―にする思ひのみあり/海道記」
ひじりだつ: 【聖立つ】 聖らしく見える。高僧のようである。 「―・つ人,才ある法師などは/源氏(橋姫)」
ひじりまど: 【聖窓】 箱形の格子付きの出窓。江戸時代,町屋の入り口脇あるいは遊郭の局見世(ツボネミセ)などに設けた。
ひじりめ: 【聖目】 「聖目(セイモク)」を訓読みした語。 「ここなる―を直(スグ)に弾けば立てたる石必ず当る/徒然 171」