ありやなしや 意味
- 【有りや無しや】
(1)有るか無いか。有無。有りや否や。
「あふことの―も見も果てで/続後撰(恋二)」
(2)生きているかどうか。無事かどうか。
「名にし負はばいざ事とはむ都鳥わが思ふ人は―と/伊勢 9」
(3)真実であるかどうか。実否。
「―を聞かぬ間は,見えたてまつらむも恥づかし/源氏(浮舟)」
- ありや-なしや: 【有りや無しや】 (連語)(1)有るか無いか。有無。有りや否や。「あふことの―も見も果てで/続後撰(恋二)」(2)生きているかどうか。無事かどうか。「名にし負はばいざ事とはむ都鳥わが思ふ人は―と/伊勢 9」(3)真実であるかどうか。実否。「―を聞かぬ間は,見えたてまつらむも恥づかし/源氏(浮舟)」
- くだりやな: 【下り簗】 落ち鮎(アユ)を捕らえるのに設ける簗。﹝季﹞秋。《行く秋の所々や―/蕪村》
- こりやなぎ: 【行李柳】 ヤナギ科の落葉低木。湿地に生え,水田で栽培される。枝は長く伸び,広線形の葉を対生または三個輪生する。春,葉に先だって紫褐色の花穂をつける。若枝で行李などを編む。
例文
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- 」と言ふを聞きて、『名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと』とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。
- 伊勢物語 - 在原業平の作と伝えられる(「名にしをはば、いざ言問はむ都鳥、わが思ふ人はありやなしやと」とユリカモメを詠う。
- 彼の詠んだ「名にしおはゞ いざ言問はん 都鳥 我が思ふ人は ありやなしやと」という句に因んで「言問」という地名が生まれたといわれている。
- 彼の詠んだ「名にしおはゞ いざ言問はん 都鳥 我が思ふ人は ありやなしやと」という句に因んで「言問」という地名が生まれたといわれている。
- 在原業平の歌「名にしおはばいざ言問はむ都鳥我がおもふ人はありやなしやと」が、隅田川と吾妻橋付近を詠んでいることが、橋の別称の由来となっている。