あり-あわ・せる 意味
- ―アハセル [5][0]
【有り合(わ)せる・在り合(わ)せる】
(動サ下一)[文]サ下二 ありあは・す
(1)ちょうどその場にある。たまたまそこにある。「―・せた材料で作ったもの」
(2)都合よくその場に居合わせる。「折節御前に豊田隼人といふ大目付―・せ/浮世草子・武道伝来記 3」
関連用語
ありあわせる: 【有り合(わ)せる・在り合(わ)せる】 (1)ちょうどその場にある。たまたまそこにある。 「―・せた材料で作ったもの」 (2)都合よくその場に居合わせる。 「折節御前に豊田隼人といふ大目付―・せ/浮世草子・武道伝来記 3」
あわ・せる: アハセル [3] 【会(わ)せる・逢わせる・遭(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 あは・す (「合わせる」と同源) (1) 二人の人が会うようにする。《会・逢》「大臣に―・せてほしい」「離ればなれになっていた親子を―・せる」 (2) 好ましくない出来事に遭遇するようにする。《遭》「ひどい目に―・せてやる」 (3) 男女を結婚させる。夫婦にする。「かしづき給ふ四の君に―
ありあわす: 【有り合(わ)す・在り合(わ)す】 ※一※ (動サ五) 〔下一段動詞「ありあわせる」の五段化〕 「ありあわせる」に同じ。 「丁度―・した箒木を背後(ウシロ)に秘(カク)しつ/社会百面相(魯庵)」 ※二※ (動サ下二) ⇒ありあわせる
ありあわせ: 【有り合(わ)せ】 たまたまその場にあること。また,そのもの。 「―の材料を使った料理」
あり-あわせ: ―アハセ [0] 【有り合(わ)せ】 たまたまその場にあること。また,そのもの。「―の材料を使った料理」
あり-あわ・す: ―アハス [4] 【有り合(わ)す・在り合(わ)す】 ■一■ (動サ五) (下一段動詞「ありあわせる」の五段化) 「ありあわせる」に同じ。「丁度―・した箒木を背後(ウシロ)に秘(カク)しつ/社会百面相(魯庵)」 ■二■ (動サ下二) ありあわせる
あわせる: 【合(わ)せる・併せる】 □一□ (1)二つの物がすきまなくぴったりと接するようにする。《合》「割れた茶碗の割れ目に接着剤を塗って,ぴったりと―・せる」「手を―・せて拝む」 (2)いくつもの数・量を合算する。足し合わせる。《合・併》「二と三を―・せると五だ」「二人の所持金を―・せても一万円にしかならない」 (3)食品・薬品などについて,数種類のものをまぜる。混合する。調合する。 「赤
いあわせる: 【居合(わ)せる】 ちょうどその場にいる。 「事故現場に―・せた人から事情を聞く」
いい-あわ・せる: イヒアハセル [5] 【言い合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 いひあは・す (1) あらかじめ話し合って決めておく。申し合わせる。「二人は―・せたように同じ本を買ってきた」 (2) 互いに言う。語り合う。「なほめでたきことどもなど―・せてゐたる/枕草子 49」 (3) 相談する。「はかなきあだ事をも,まことの大事をも,―・せたるに/源氏(帚木)」
いき-あわ・せる: ―アハセル [5] 【行き合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 いきあは・す 「ゆきあわせる」に同じ。「現場にたまたま―・せた」
い-あわ・せる: ヰアハセル [4] 【居合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 ゐあは・す ちょうどその場にいる。「事故現場に―・せた人から事情を聞く」
うち-あわ・せる: ―アハセル [5] [0] 【打ち合(わ)せる・打合せる】 (動サ下一) [文] サ下二 うちあは・す (1) 物と物とをぶつける。「火打ち石を―・せる」 (2) 前もって相談する。下相談する。「旅行の日程を―・せる」 (3) 合奏する。合唱する。「物の上手とおぼしき限りとりどりに―・せたる拍子/源氏(椎本)」
うまれ-あわ・せる: ―アハセル [6] 【生まれ合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 うまれあは・す ちょうどその時に生まれる。うまれあわす。「いやな世の中に―・せたものだ」
うめ-あわ・せる: ―アハセル [5] [0] 【埋め合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 うめあは・す (1) 損失などを,他の物事で補う。「月ごとの赤字をボーナスで―・せる」 (2) 欠けた部分を他のもので補う。「打線の不振を投手力で―・せる」
おもい-あわ・せる: オモヒアハセル [6] 【思い合(わ)せる】 (動サ下一) [文] サ下二 おもひあは・す (1) 一つの事を他の事と比べて考える。考えあわせる。「あれこれと―・せて迷う」 (2) 思いあたる。「われなりけりと―・せば,さりとも罪ゆるしてむ/源氏(夕顔)」