あり-なし 意味
- 【有り無し】
■一■ (名)
あるかないか。また,いるかいないか。「世に―を知らるるかたなくて/浜松中納言」
■二■ (形動ナリ)
(1)あるかないか,また,いるかいないか分からぬほどにかすかなさま。「北の方年老い給て,―にて聞えなどすめれど/栄花(様々の悦)」
(2)あってもなくてもよいほどに軽く扱うさま。あっても無用なさま。「殿様我を―にあそばし/浮世草子・一代女 3」
関連用語
ありなし: 【有り無し】 ※一※ (名) あるかないか。また,いるかいないか。 「世に―を知らるるかたなくて/浜松中納言」 ※二※ (形動ナリ) (1)あるかないか,また,いるかいないか分からぬほどにかすかなさま。 「北の方年老い給て,―にて聞えなどすめれど/栄花(様々の悦)」 (2)あってもなくてもよいほどに軽く扱うさま。あっても無用なさま。 「殿様我を―にあそばし/浮世草子・一代女 3
ありや-なしや: 【有りや無しや】 (連語) (1) 有るか無いか。有無。有りや否や。「あふことの―も見も果てで/続後撰(恋二)」 (2) 生きているかどうか。無事かどうか。「名にし負はばいざ事とはむ都鳥わが思ふ人は―と/伊勢 9」 (3) 真実であるかどうか。実否。「―を聞かぬ間は,見えたてまつらむも恥づかし/源氏(浮舟)」
ありなしのひ: 【有り無しの日】 平安時代,陰暦五月二五日をいう。この日は村上天皇の忌日で,急な用件を除いては政務は行われなかった。
ありなし-の-ひ: 【有り無しの日】 平安時代,陰暦五月二五日をいう。この日は村上天皇の忌日で,急な用件を除いては政務は行われなかった。
ありやなしや: 【有りや無しや】 (1)有るか無いか。有無。有りや否や。 「あふことの―も見も果てで/続後撰(恋二)」 (2)生きているかどうか。無事かどうか。 「名にし負はばいざ事とはむ都鳥わが思ふ人は―と/伊勢 9」 (3)真実であるかどうか。実否。 「―を聞かぬ間は,見えたてまつらむも恥づかし/源氏(浮舟)」
あり: 【在り・有り】 〔動詞「ある」の連用形から〕 あること。存在すること。多く「ありの…」の形で用いられる。 →ありのまま →ありのすさび →ありのことごと ; 【有り・在り】 ⇒ある ; 【蟻】 (1)膜翅目アリ科の昆虫。体は頭・胸・腹の三部に分けられ,胸部と腹部の間が細くくびれている。大部分は2~10ミリメートル。体色は黒か赤褐色。女王アリを中心に雄アリ・働きアリ(不完全
あり-あり: (感) (1) 蹴鞠(ケマリ)の時の掛け声。「小鬢に汗を流しつつ,―と言へども当らねば/仮名草子・竹斎」 (2) (「有り有り」の意から) 酒を勧められてまだ残っているからと辞退する時の語。「おつと―/洒落本・甲駅新話」
なし: 【生し】 〔動詞「なす(生)」の連用形から〕 産むこと。 「父母が―のまにまに/万葉 1804」 ; 【成し・為し】 〔動詞「なす(成)」の連用形から〕 そうすること。せい。 「目も鼻もなほし,とおぼゆるは心の―にやあらむ/源氏(総角)」 ; 【無し】 〔文語形容詞「なし」の終止形から〕 (1)存在しないこと。ないこと。無(ム)。 「今までのことは―にしよう」
ありあり: 【有り有り・在り在り】 (1)ある状態がはっきりと外に現れているさま。 「弱点が―(と)わかる」「ネチネチした気性が―と知れる/社会百面相(魯庵)」 (2)あたかも目の前にあるように心に感じられるさま。まざまざ。 「当時の光景が―と浮かぶ」 ; (1)蹴鞠(ケマリ)の時の掛け声。 「小鬢に汗を流しつつ,―と言へども当らねば/仮名草子・竹斎」 (2)〔「有り有り」の意から〕
ありありし: 【有り有りし・在り在りし】 (1)実際にあったとおりである。ありのままである。 「いみじう有心に心深く,大人のやうにおはすれば,―・しう,よに宣はじと思す/宇津保(楼上・下)」 (2)当然あるべきさまである。望ましい状態である。 「―・シイテイデゴザル/日葡」 (3)もっともらしい。本当らしく見える。 「―・しく云へば,若気ゆゑ実(マコト)と思ひ/信長公記」
ありありて: 【有り有りて・在り在りて】 〔動詞「あり」を重ね,それに助詞「て」が付いたもの〕 (1)引き続きこのままの状態でいて。 「―後も逢はむと/万葉 3113」 (2)長い時間がたったあとに。とどのつまり。あげくのはてに。 「―かく遥かなる国になりにたり/更級」
ありありと: まざまざ; 明に; くっきり; 生き生きと; 確と; 聢と; 在り在り; はきと; 有り有り; まざまざと; ありあり; 清に; 生き生き; はっきり; あざやかに; 活き活き
ありあり・し: 【有り有りし・在り在りし】 (形シク) (1) 実際にあったとおりである。ありのままである。「いみじう有心に心深く,大人のやうにおはすれば,―・しう,よに宣はじと思す/宇津保(楼上・下)」 (2) 当然あるべきさまである。望ましい状態である。「―・シイテイデゴザル/日葡」 (3) もっともらしい。本当らしく見える。「―・しく云へば,若気ゆゑ実(マコト)と思ひ/信長公記」
ありあり-て: 【有り有りて・在り在りて】 (副) (動詞「あり」を重ね,それに助詞「て」が付いたもの) (1) 引き続きこのままの状態でいて。「―後も逢はむと/万葉 3113」 (2) 長い時間がたったあとに。とどのつまり。あげくのはてに。「―かく遥かなる国になりにたり/更級」
ありゃ-ありゃ: [1] [0] (感) 「ありゃ」を重ねた語。あらら。あらあら。あれあれ。