いいこなす 意味
- 【言いこなす】
(1)上手に表現する。言葉巧みに言う。
「一寸(チヨツト)したことをいかにも尤(モツトモ)らしく―・して/破戒(藤村)」
(2)悪く言う。非難する。
「気にいらぬふぜいにてほめず,―・しければ/咄本・私可多咄」
(3)言って相手をやりこめる。
「此方の正理に―・しければ/評判記・色道大鏡」
関連用語
使いこなす: つかいこなす ⑤ 使い方を心得て,十分に活用する。能力・特長などを十分発揮させるように働かせる。 「辞書を―・す」「大勢の男達を―・す」 〝可能〞 つかいこなせる
扱いこなす: 使いこなす; 扱う; 操作する; 取り扱う
言いこなす: いいこなす ④ (1)上手に表現する。言葉巧みに言う。 「一寸(チヨツト)したことをいかにも尤(モツトモ)らしく―・して/破戒(藤村)」 (2)悪く言う。非難する。 「気にいらぬふぜいにてほめず,―・しければ/咄本・私可多咄」 (3)言って相手をやりこめる。 「此方の正理に―・しければ/評判記・色道大鏡」
遣いこなす: 彩なす; 綾取る; 使いこなす; 綾なす; 綾どる; 使い熟す; 使熟す; さばく; 遣い熟す; 捌く
つかいこなす: 【使いこなす】 使い方を心得て,十分に活用する。能力・特長などを十分発揮させるように働かせる。 「辞書を―・す」「大勢の男達を―・す」 ‖可能‖ つかいこなせる
こなす: 【熟す】 (1)食べた物を胃腸で消化する。 「食べた物を―・す力がない」 (2)大きな物を砕いたりして細かくする。 「河岸(カシ)で鮪(マグロ)でも―・す様に切て仕舞ました/怪談牡丹灯籠(円朝)」「木を伐り―・す/宇津保(俊蔭)」 (3)身につけた技術・知識によって,困難で手間のかかる事柄をうまく処理する。 「どんな役でも器用に―・す」「これだけの仕事はとても私一人では―・し切れな
かみこなす: 【噛み熟す】 (1)食べ物をよく噛んでこなれるようにする。 「かたい肉を―・す」 (2)十分に理解し会得する。 「新思潮を―・す」 (3)思うままにする。 「五十三次に汁かけて,―・す与作ぢや/浄瑠璃・丹波与作(中)」 ‖可能‖ かみこなせる
きこなす: 【着こなす】 衣服を自分に似合うように,じょうずに着る。 「和服を―・す」 ‖可能‖ きこなせる
こなすび: 【小茄子】 (1)サクラソウ科の多年草。林下や草地に生える。茎は地をはい,長さ約20センチメートル。葉は対生し,卵円形。夏,葉腋に黄色い花をつけ,ナスに似た小形の蒴果を結ぶ。 (2)イヌホオズキの別名。 (3)茄子(ナス)茶入れの小ぶりのもの。 →茄子
しこなす: (1)物事をうまく処理する。巧みにやる。 「見事に―・す」 (2)物なれた態度で接する。 「―・して門どめにあふ地紙売/柳多留 2」
とりこなす: 【取り熟す】 巧みに処理する。 「悉く大自然の点景として描き出されたものと仮定して―・して見様(ミヨウ)/草枕(漱石)」
なくこなす: 【泣く子なす】 泣く子のようにの意で,「慕ふ」「ねのみし泣く」「言(コト)だに問はず」「取りさぐり」にかかる。 「つれもなき佐保の山辺に―慕ひ来まして/万葉 460」「―音のみし泣かゆ/万葉 3627」「名を問へど名だにも告(ノ)らず―言だに問はず/万葉 3336」「―行き取り探り梓弓/万葉 3302」
のりこなす: 【乗りこなす】 思うままに操れる。巧みに乗る。 「駻馬(カンバ)を―・す」 ‖可能‖ のりこなせる
ひきこなす: 【弾き熟す】 楽器を思う通りに弾く。自由に弾く。 「難曲を―・す」 ‖可能‖ ひきこなせる
ひっこなす: 【引っ熟す】 〔「ひきこなす」の転〕 (1)軽んずる。ばかにする。 「人をまあ,お下婢(ハシタ)かの何のと,―・した物の言ひやう/浄瑠璃・妹背山」 (2)意のままに扱う。 「この目録に引合せ頼むとばかり―・す,文章も誠の夫婦恋を離れし恋の底/浄瑠璃・聖徳太子」