いいしらける 意味
- 【言(い)白ける】
〔「いいじらける」とも〕
(1)言ったことでその場の興趣がなくなる。
「言へば言ふほど―・け/浄瑠璃・大職冠」
(2)折をみて話をやめる。
「笑ひをしほに―・け/浄瑠璃・反魂香」
(3)言い争って,分(ブ)が悪くなる。
「傲慢第一の守屋の臣(オミ)―・けてぞ見えにける/浄瑠璃・聖徳太子」
関連用語
いいしらけ: 【言ひ白け】 〔「いいじらけ」とも〕 (1)その発言でその場の興趣が失われること。 「―して,無理のみに酔て倒れし転寝(ウタタネ)の/人情本・梅児誉美 3」 (2)いやになって話を途中でやめること。 「是を―に立帰るに/浮世草子・男色大鑑 8」 (3)言い争って負けること。 「云ひかかつては―に済まさぬ女/浄瑠璃・大塔宮曦鎧」
いい-しらけ: イヒ― 【言ひ白け】 (「いいじらけ」とも) (1) その発言でその場の興趣が失われること。「―して,無理のみに酔て倒れし転寝(ウタタネ)の/人情本・梅児誉美 3」 (2) いやになって話を途中でやめること。「是を―に立帰るに/浮世草子・男色大鑑 8」 (3) 言い争って負けること。「云ひかかつては―に済まさぬ女/浄瑠璃・大塔宮曦鎧」
しらける: 【白ける】 (1)気分がこわれる。興がさめる。気まずくなる。 「座が―・ける」 (2)色が薄くなって白くなる。色があせる。 「本の表紙が―・ける」「海のまた恐ろしければ頭もみな―・けぬ/土左」 (3)隠していたことがひとに知られてしまう。また,隠していたことをひとに打ち明ける。 「恥かしさに隠してはゐたが,かう―・けて来たからは/浄瑠璃・双蝶蝶」「かしらから物ごと―・けて語りぬ/浮
いい-しら・ける: イヒ― [5] 【言(い)白ける】 (動カ下一) [文] カ下二 いひしら・く (「いいじらける」とも) (1) 言ったことでその場の興趣がなくなる。「言へば言ふほど―・け/浄瑠璃・大職冠」 (2) 折をみて話をやめる。「笑ひをしほに―・け/浄瑠璃・反魂香」 (3) 言い争って,分(ブ)が悪くなる。「傲慢第一の守屋の臣(オミ)―・けてぞ見えにける/浄瑠璃・聖徳太子」
いいしらず: 【言ひ知らず】 (1)表現のしようがない。また,たとえようもないほどすばらしい。 「白き衣の,―ず煤けたるに/源氏(末摘花)」 (2)取るに足りない。 「―ぬ賤の男なりとも/狭衣 1」
しらけ: 【白け】 何事にも無関心・無感動なこと。興ざめなこと。 「―の世代」
しらけた人: 無気力な人
あらける: 【散ける・粗ける】 (1)離れ離れになる。散り散りになる。 「あやしき少女の去りてより,程なく人々―・けぬ/うたかたの記(鴎外)」「是に―・けたる卒(イクサ)更に聚る/日本書紀(舒明訓)」 (2)道や場所をあける。また,間をあける。[日葡] (3)火や灰などをかきひろげる。 「馳走ぶりに火を―・ける/多情多恨(紅葉)」
さらける: 【曝ける】 さらけ出す。 「楽屋を悉皆(スツカリ)―・けて御覧に入れます/社会百面相(魯庵)」
じゃらける: 【戯らける】 ふざける。たわむれる。じゃれる。 「若しも―・けたこといはば唯は置かぬ/いさなとり(露伴)」
だらける: (1)気持ちがゆるんで体や心にしまりがなくなる。だれる。 「夏休みで生活が―・ける」「今日ハ暑クテ体ガ―・ケタ/ヘボン」 (2)だらしなくなる。しどけなくなる。 「―・けた服装」 (3)おこたる。なまける。 「―・けていると仕事がたまるよ」
ちゃらける: ちゃらを言う。また,冗談を言ってふざける。
ばらける: 【散ける】 一つにまとまっていたものがばらばらにわかれる。 「髪が―・ける」
ひらける: 【開ける】 (1)前方にさえぎる物がなく,広く遠くまで見わたせる。 「視界が―・ける」「南側が―・けた家」「あめつちの―・けはじまりける時より/古今(仮名序)」 (2)(比喩的に)前進するのにじゃまなものがなくなる。 「解決への道が―・ける」「社の将来が―・けてきた」 (3)(「運が開ける」の形で)よい状態に向かう。運が向く。 「運が―・けてくる」 (4)多くの人が住みついてにぎ
戯らける: じゃらける ③ ふざける。たわむれる。じゃれる。 「若しも―・けたこといはば唯は置かぬ/いさなとり(露伴)」