いいつぐ 意味
- 【言(い)継ぐ】
(1)語り伝える。
「代々―・がれてきた」
(2)前の言葉に続けて言う。
「尚ほ―・がんとして苦しげに息す/源おぢ(独歩)」
(3)託された言葉を伝える。伝言する。
「人ノ話ヲ―・イデヤル/ヘボン」
関連用語
あいつぐ: 【相次ぐ・相継ぐ】 (1)同じような物事が続いて起こる。 「事故が―・いで起こる」 (2)受け継ぐ。相続する。 「中務宮と聞えけるが領じ給ひける所…―・ぐ人もなくて/源氏(松風)」
いつぐん: 【逸群】 「抜群(バツグン)」に同じ。 「―の才」
おいつぐ: 【追ひ次ぐ・追ひ継ぐ】 間をあけないで,すぐあとに続ける。続けざまにする。 「我も我もと―・ぎて行くに/枕草子 78」
ないつぐ: 綱を継ぎ合わせる
いいつかる: 【言(い)付かる】 仕事などを命じられる。言いつけられる。 「留守番を―・る」
いいつぎ: 【言ひ継ぎ・言ひ次ぎ】 (1)言い伝え。語り継ぎ。 「天の原ふりさけ見つつ―にすれ/万葉 4125」 (2)取り次ぎ。また,取り次ぎをする人。 「びなきことと―をも知らずがほに/蜻蛉(上)」 (3)周旋人。 「のちは―までお出入の家のふさがるを恨み/浮世草子・禁短気」
いいつく: 【言ひ付く】 ※一※ (動カ四) (1)言葉をかける。言い寄る。 「女車のありけるに―・きにけり/伊勢 129」 (2)男女が親しい仲になる。 「その武蔵なむのちはかへりごとはして―・きにける/大和 103」 ※二※ (動カ下二) ⇒いいつける
いいつくす: 【言い尽(く)す】 言うべきことをすべて言う。 「言葉ではとても―・すことができない」 ‖可能‖ いいつくせる
いいつけ: 【言(い)付け】 (1)命令。指示。 「親の―をよく守る」 〔「命令」と比べて,私的な場合や事がさほど重大でない場合に使う〕 (2)告げ口。 「―口」
いいつける: 【言(い)付ける】 (1)命令する。 「用事を―・ける」 (2)告げ口をする。 「先生に―・ける」 (3)いつも言っている。言い慣れている。 「いつも―・けている言葉」 (4)伝言を頼む。ことづけする。 「宮の御かへりも人の消息も,―・けて又遣りければ/大和 168」 (5)名付ける。 「大宰相の君などいふ人,おばおとどなど―・け給ひ/栄花(日蔭のかづら)」
いいつたえ: 【言(い)伝え】 何代もにわたって人から人に口づてに伝えられてきた話・伝説。 「土地の―」
いいつのる: 【言(い)募る】 調子に乗ったり,興奮したりして次第に激しい口調になる。 「互いに意地になって―・る」
いいつめる: 【言(い)詰める】 (1)最後まで言う。 「『もしや本田に…』と言ひ懸けて敢て―・めず/浮雲(四迷)」 (2)言葉で相手をやりこめる。言いこめる。[日葡]
せいいつ: 【斉一】 どれもみな一様であること。整いそろっていること。また,そのさま。 「―な条件で実験する」「自然の―性」 ; 【精一】 心がこまやかで純一なこと。純粋で混じりけのないこと。
せいいつ-せつ: [4] 【斉一説】 過去の地質現象は,地球にはたらいている自然の法則に従って,現在も地球上で起こっている諸現象と同じ過程で形成されたとする原理。J =ハットンが唱え,C =ライエルが確立した。「現在は過去を解く鍵」と表現される。 天変地異説