いいまわす 意味
- 【言(い)回す】
(1)うまく言い表す。巧みに表現する。
「むべむべしく―・し侍るに/源氏(帚木)」
(2)言い広める。
「同類どもに,『かかる所こそあれ』と,―・して/宇治拾遺 3」
(3)遠まわしに言う。[日葡]
‖可能‖ いいまわせる
関連用語
おいまわす: 【追(い)回す】 (1)逃げるものをあちこちと追いかける。しつこくつきまとう。 「一日中チョウを―・す」「娘を―・さんでくれ」 (2)休む暇なく働かせる。 「家事に―・される」
思いまわす: 偲ぶ; 想起する; 追懐する; 思出す; 想いだす; 懐う; 想い起す; 思いつく; 思い返す; 思回す; 思い付く; 想い出す; 思い起こす; 思い出だす; 思う; 憶う; 回顧する; 思浮かべる; 思い浮べる; 思起す; 呼起こす; 喚び起こす; 追憶する; 回視する; 追思する; 思い浮かべる; 想起す; 想う; 思いかえす; 喚起こす; 想い浮かべる; 思浮べる; 思いだす; 思い起す
言いまわす: うまく言いくるめる
追いまわす: 追跡する; しきりに追う; 追っかけ回す
いいまわし: 【言(い)回し】 言い表し方。表現。 「たくみな―」「持って回った―」
おもいまわす: 【思い回す】 (1)昔のことを思い出す。回想する。 「―・せば七年前/あやしやな(露伴)」 (2)あれこれと考える。思いめぐらす。 「いかで物まゐらむ,いかに御心地あしからむと―・して/落窪 1」
いいまぎらわす: 【言(い)紛らわす】 (1)「いいまぎらす」に同じ。 (2)他人の話に口を出してじゃまをする。 「さかしらにいらへうちしてこと人どもの―・す人いとにくし/枕草子(三一四・能因本)」
まわす: 【回す・廻す】 (1)物体がある点や軸を中心に回転するようにする。 〔回転運動の軸と物体の中心とが離れている場合は「回らせる」と言う〕 「ラジオのつまみを―・す」「こまを―・す」「暑いので扇風機を―・す」「舟を海中にまかり入りぬべく吹き―・して/竹取」 (2)物のまわりを囲むようにさせる。 「ロープを二重に―・す」「石塀を―・したお屋敷」 (3)順に移動させる。次に送る。 「伝票
いまわ: 【今際・今わ】 〔今は限り,の意〕 今はもうこれまでという時。死に際。臨終。 「証拠となるは母親が,―に残せし短刀のみ/当世書生気質(逍遥)」
おしまわす: 【押(し)回す】 (1)「まわす」を強めていう語。 (2)生活をしてゆく。世の中のことに対処する。 「帰朝後も経済学で立派に―・される/浮雲(四迷)」
かきまわす: 【掻き回す】 (1)手・棒などを入れて,液体などをぐるぐる回して動かす。 「スープを―・す」 (2)箱などの中に納まっているものを動かして,乱れた状態にする。 「引き出しの中を―・す」 (3)秩序を乱したり,紛糾させたりする。 「授業を―・された」 ‖可能‖ かきまわせる
きりまわす: 【切(り)回す】 (1)中心となって物事を処理する。中心となって組織などを動かす。 「女手一つで大所帯を―・す」 (2)物の周囲をぐるりと切る。 「明り障子の破ればかりを禅尼手づから小刀して―・しつつ張られければ/徒然 184」 (3)むやみに切る。 「無二無三に―・し/浄瑠璃・用明天皇」 ‖可能‖ きりまわせる
くりまわす: 【繰(り)回す】 金銭などをやりくりする。また,家庭内を切り回す。 「大屋敷,如何なる事して―・すや/露小袖(乙羽)」 ‖可能‖ くりまわせる
こねまわす: 【捏ね回す】 (1)なんべんもこねてかきまわす。 「壁土を―・す」 (2)物事を必要以上にあれこれといじりまわす。 「屁(ヘ)理屈を―・す」「嫌(イヤ),私は帰しませんよ。と光代は―・す/書記官(眉山)」
さしまわす: 【差(し)回す】 乗り物などを,ある場所へわざわざ差し向ける。 「迎えの車を―・す」 ‖可能‖ さしまわせる