いくさ-の-きみ 意味
- 【軍の君】
全軍を統率する大将。総司令官。大将軍。「共に印綬(シルシ)をたまひて―としたまふ/日本書紀(崇神訓)」
関連用語
いくさのきみ: 【軍の君】 全軍を統率する大将。総司令官。大将軍。 「共に印綬(シルシ)をたまひて―としたまふ/日本書紀(崇神訓)」
いくさ-の-にわ: ―ニハ [0] 【軍の庭】 戦場。
いくさ: 【戦・軍】 (1)たたかい。戦争。合戦。 (2)軍勢。兵隊。 「千万(チヨロズ)の―なりとも言挙げせず/万葉 972」 (3)弓を射るわざ。 「―習ふ所を築かしむ/日本書紀(持統訓)」 ――を見て矢を矧(ハ)ぐ 事が起こってから,あわてて用意をすることのたとえ。泥棒を見て縄をなう。
いえ-の-きみ: イヘ― 【家の君】 一家のあるじ。主人。いえぎみ。「小さながら―にておはする御有様/栄花(衣の珠)」
えぐち-の-きみ: 【江口の君】 (1) 平安末期から鎌倉時代にかけて,摂津国江口にいた遊女。 (2) 能「江口」に登場する遊女。
おおきみ-の: オホ― 【大君の】 (枕詞) 大君の召される「御笠(ミカサ)」の意で,「三笠」にかかる。「―三笠の山の帯にせる/万葉 1102」
かん-の-きみ: 【かんの君】 (「かみのきみ」の転) 「長官(カミ)」に対する敬称,または親称。女官である尚侍(ナイシノカミ)をいう場合が多い。「弘徽殿には―住み給ふ/源氏(賢木)」
きみがよ-の: 【君が代の】 (枕詞) 君が代のめでたく長かれと願い,祝うことから,「なが(長)」「長柄」「なが井」「長月」などにかかる。「―長柄の山のかひありと/拾遺(神楽)」
げんじ-の-きみ: 【源氏の君】 光(ヒカル)源氏。
こう-の-きみ: カウ― 【長官の君】 「こうのとの(長官殿)」に同じ。「この―の御文,女房にたてまつり給ふ/源氏(浮舟)」
こだい-の-きみ: 【小大君】 平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。東宮時代の三条院に女蔵人(ニヨクロウド)として仕え,左近と呼ばれた。家集「小大君集」。生没年未詳。こおおぎみ。
し-の-きみ: [1] 【師の君】 先生の敬称。
じんご-の-きみ: 【尽期の君】 尽き果てるときまでともに変わるまい,と誓い合った恋人。「―は来ぬもよい会者は定離の世の習ひ/宗安小歌集」
せ-の-きみ: [1] 【背の君・兄の君・夫の君】 「せ(兄)」の敬称。特に,「夫」をさしていう。「我が―はなでしこが花にもがもな/万葉 4010」
なか-の-きみ: 【中の君】 二番めの姫君。妹が幾人でもいう。「姉君廿五,―廿三にぞなり給ひける/源氏(椎本)」 大君