いささか 意味
- 【聊か・些か】
※一※ (副)
(1)少し。幾らか。
「これには―驚いた」「―の悔恨とともに思い出される」
(2)(下に打ち消しの語を伴って)少しも。全然。現代語では「いささかも」の形をとる。
「確信は―も揺るがない」「此の世には,―思ひ慰むかたなくて/源氏(総角)」
※二※ (形動)
数量・程度がわずかであるさま。重大でないさま。
「―なりともお役に立ちたい」「―な金で御心配遊ばすのが/魔風恋風(天外)」
例文
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- 彼の計画はいささか不快の目でみられる。
- 私はむすこの才能にいささか感心している。
- 私はそんな事をするのはいささか気が咎めた。
- 雰囲気はいささか緊張したものになることがある。
- ここだけの話だが、彼はいささか間が抜けている。
関連用語
いさささか: すこし; ちょっと
いささかも: 少しも; 全く
ゆめ-いささか: 【夢聊か】 (副) (下に打ち消しの語を伴って)夢にも。これっぽっちも。いささかも。「君をかくまひ奉るとは,―知らせ申さず/浄瑠璃・日本武尊」
ゆめいささか: 【夢聊か】 (下に打ち消しの語を伴って)夢にも。これっぽっちも。いささかも。 「君をかくまひ奉るとは,―知らせ申さず/浄瑠璃・日本武尊」
露いささかも: 露ほども; からっきり; 更更; かつふつ; からっきし; 更に; 丸で; てんで; かたきし; 露; 更々; 露聊も; さっぱり; 一向; さらに; 少しも; つゆ; 毫も; 露も; 些とも; 一切; 露聊かも; からきし; 一つも; ちっとも; 一向に
いささ: 【細小・細】 名詞に付いて,ちいさい,ささやかな,わずかな,いささかの,の意を表す。 「―小笹(オザサ)」「―川」
ささかわ: 【笹川】 姓氏の一。
いささがわ: 【細小川】 「いささおがわ」に同じ。 「―流れみなぎる樋の上を/浄瑠璃・天の網島(下)」
いささけし: 【聊けし】 小さい。少しばかりである。わずかである。 「―・き事は是軽し/日本書紀(推古訓)」
いささめに: (1)一時的に。かりそめに。ちょっと。 「―仮廬(カリホ)のためと作りけめやも/万葉 1355」 (2)他にはっきりとわかるように。公然と。 「この婚縁は―とり結べるにあらねども/読本・八犬伝 2」
いささめ-に: (副) (1) 一時的に。かりそめに。ちょっと。「―仮廬(カリホ)のためと作りけめやも/万葉 1355」 (2) 他にはっきりとわかるように。公然と。「この婚縁は―とり結べるにあらねども/読本・八犬伝 2」
いささ小川: 細小小川; いさら小川
いささ小笹: 細小小竹; 細小小笹
いささ川: 細小川; 小川; いさら川; 細流
いささ-おがわ: ―ヲガハ 【細小小川】 細い流れ。いささ川。「―に夕すずみせむ/拾玉集」