いさちる 意味
- 涙を流してはげしく泣く。いさつ。
「八拳須(ヤツカヒゲ)心(ムネ)の前に至るまで,啼き―・ちき/古事記(上)」
関連用語
いさ・ちる: (動タ上一) 涙を流してはげしく泣く。いさつ。「八拳須(ヤツカヒゲ)心(ムネ)の前に至るまで,啼き―・ちき/古事記(上)」
おいさち-の-もの: オヒサチ― 【負幸物】 出雲国造(イズモノクニノミヤツコ)の新任儀礼の際,天皇から下賜される品物。
おいさちのもの: 【負幸物】 出雲国造(イズモノクニノミヤツコ)の新任儀礼の際,天皇から下賜される品物。
さち: 【幸】 (1)自然からとれる産物。獲物。収穫。 「山の―海の―」 (2)さいわい。しあわせ。幸福。 「―多かれと祈る」 (3)獲物をとる道具。 「おのおの―を相易へて用ゐむ/古事記(上)」 ; 【蹉躓】 つまずくこと。転じて,失敗すること。 「―一頓,余は彼方に觔斗す/浮城物語(竜渓)」
ちる: 【散る】 (1)花や葉が茎や枝から離れて落ちる。 「花が―・る」「木の葉が―・る」 (2)一か所にまとまっていた人や物が分かれて広がる。 「卒業生が各地に―・っていく」「集めた美術品も今ではあちこちに―・ってしまった」 (3)断片が四方に飛ぶ。 「ガラスの破片が―・る」「水しぶきが―・る」 (4)ちらかる。ちらばる。 「廊下に紙くずが―・っている」 (5)腫(ハ)れ・痛みが薄
うみ-さち: [0] 【海幸】 (1) 海でとれる獲物。魚介類など。うみのさち。 (2) 海の獲物をとる道具。「―もおのがさちさち/古事記(上)」 山幸
くさち: 【草地】 草の生えている土地。そうち。
さちじ: 【幸鉤】 魚がよくとれる釣り針。 「弟,兄の―を持ちたまひて海に入り,魚(イオ)を釣る/日本書紀(神代下訓)」
さち-じ: ―ヂ 【幸鉤】 魚がよくとれる釣り針。「弟,兄の―を持ちたまひて海に入り,魚(イオ)を釣る/日本書紀(神代下訓)」
やま-さち: 【山幸】 (1) 狩猟によって得た鳥獣や山で採取した山菜・木の芽・茸(キノコ)など。やまのさち。 (2) 山で獲物をとる道具。 海幸 「―も己(オノ)がさちさち/古事記(上)」
満ちる・充ちる: みちる ② (1)主に形のないものや,抽象的なものによって,ある空間がいっぱいになる。 「悪意に―・ちた書評」「自信に―・ちた返事」「希望に―・ちた日々」「蝉ノ声ガ耳ニ―・ツル/日葡」 (2)満月になる。 「月が―・ちる」 (3)満潮になる。 「潮が―・ちてくる」 (4)一定の期間が終わる。期限に達する。 「刑期が―・ちて出所する」「月―・ちて玉のような男の子が生まれた」 〔
うみさちやまさち: 【海幸山幸】 記紀に見える神話の一。海幸彦(火照命(ホデリノミコト))と山幸彦(彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト))の兄弟神は弟の要求により互いの漁猟の道具を取り替える。兄の釣り針をなくした山幸彦は海神の宮殿に赴き,釣り針と潮盈珠(シオミツタマ)・潮乾珠(シオヒルタマ)を得て兄を打ち負かす。隼人族の服従を説く神話であり,また仙郷滞留説話・神婚説話・浦島伝説の先駆ともされる。
うみさち-やまさち: 【海幸山幸】 記紀に見える神話の一。海幸彦(火照命(ホデリノミコト))と山幸彦(彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト))の兄弟神は弟の要求により互いの漁猟の道具を取り替える。兄の釣り針をなくした山幸彦は海神の宮殿に赴き,釣り針と潮盈珠(シオミツタマ)・潮乾珠(シオヒルタマ)を得て兄を打ち負かす。隼人族の服従を説く神話であり,また仙郷滞留説話・神婚説話・浦島伝説の先駆ともされる。
あさちゃ: 【朝茶】 (1)「朝会(アサカイ)」に同じ。 (2)朝飲む茶。朝食の前に飲む茶。あさぢゃ。
いとう-さちお: ―サチヲ 【伊藤左千夫】 (1864-1913) 歌人・小説家。千葉県生まれ。本名は幸次郎。正岡子規に師事。「馬酔木(アシビ)」「アララギ」を刊行,短歌の生命を「叫び」にあると主張。小説に「野菊之墓」などがある。