いしかわのいらつめ 意味
- 【石川郎女】
女流万葉歌人。
(1)久米禅師と歌を贈答した女性。
(2)大津皇子と歌を贈答した女性。
(3)日並親王(ヒナミシノミコ)が歌を贈った女性。大名児(オオナゴ)。
(4)大伴田主に求婚した女性。石川女郎。
(5)大津皇子の侍女で,大伴宿奈麻呂(スクナマロ)に歌を贈った女性。山田郎女。
(6)大伴安麻呂の妻で坂上郎女(サカノウエノイラツメ)の母。石川朝臣。石川命婦(ヒメトネ)。邑波(オオバ)。
(7)藤原宿奈麻呂の妻。
〔(2)(+もっと...3)(4)(5) は同一人とする説が有力だが未詳〕
例文
- また『万葉集』には石川郎女という人物もみえており、石川女郎(いしかわのいらつめ)大名児(おおなこ)とも書く。
関連用語
いしかわ-の-いらつめ: イシカハ― 【石川郎女】 女流万葉歌人。 (1) 久米禅師と歌を贈答した女性。 (2) 大津皇子と歌を贈答した女性。 (3) 日並親王(ヒナミシノミコ)が歌を贈った女性。大名児(オオナゴ)。 (4) 大伴田主に求婚した女性。石川女郎。 (5) 大津皇子の侍女で,大伴宿奈麻呂(スクナマロ)に歌を贈った女性。山田郎女。 (6) 大伴安麻呂の妻で坂上郎女(サカノウエノイラツメ)の母
きのいらつめ: 【紀郎女】 万葉歌人。名は小鹿(オシカ)。鹿人の女(ムスメ)。安貴王の妻。万葉集に大伴家持との贈答歌を含め,一二首の短歌がある。生没年未詳。
そがのいしかわのまろ: 【蘇我石川麻呂】 (?-649) 蘇我馬子の孫。宗家の蝦夷(エミシ)・入鹿父子と対立,大化改新に参画し,右大臣に任ぜられた。のち弟日向の讒言(ザンゲン)によって,自害した。蘇我倉山田石川麻呂。
かさのいらつめ: 【笠女郎】 女流万葉歌人。万葉集に大伴家持との相聞歌二九首が見える。軽妙機知に富んだ歌が多い。生没年未詳。
さかのうえのいらつめ: 【坂上郎女】 ⇒大伴(オオトモノ)坂上郎女
いらつめ: 【郎女】 上代,若い女子を親しんでいう称。 ⇔いらつこ 「播磨の稲日の大―を立て,皇后と為す/日本書紀(景行訓注)」
おお-いらつめ: オホ― 【大郎女・大嬢】 長女。おおあね。 いらつめ
おおとものさかのうえのいらつめ: 【大伴坂上郎女】 奈良前期の女流歌人。安麻呂の女(ムスメ)。旅人の妹。家持の叔母。穂積皇子,次いで藤原麻呂に嫁す。のち大伴宿奈麻呂に嫁し坂上大嬢(オオイラツメ)を生む。万葉集に多く歌がみえ,才気豊かな歌風で知られる。生没年未詳。
おおとも-の-さかのうえのいらつめ: オホトモ―サカノウヘノイラツメ 【大伴坂上郎女】 奈良前期の女流歌人。安麻呂の女(ムスメ)。旅人の妹。家持の叔母。穂積皇子,次いで藤原麻呂に嫁す。のち大伴宿奈麻呂に嫁し坂上大嬢(オオイラツメ)を生む。万葉集に多く歌がみえ,才気豊かな歌風で知られる。生没年未詳。
おおいらつめ: 【大郎女・大嬢】 長女。おおあね。 →いらつめ
かさ-の-いらつめ: 【笠女郎】 女流万葉歌人。万葉集に大伴家持との相聞歌二九首が見える。軽妙機知に富んだ歌が多い。生没年未詳。
き-の-いらつめ: 【紀郎女】 万葉歌人。名は小鹿(オシカ)。鹿人の女(ムスメ)。安貴王の妻。万葉集に大伴家持との贈答歌を含め,一二首の短歌がある。生没年未詳。
いしかわのしょうじゃ: 【石川精舎】 日本最古の寺。584年蘇我馬子(ソガノウマコ)が石川の自宅に仏像を安置したもの。奈良県橿原(カシハラ)市石川町にある浄土宗本明寺が遺址(イシ)。
そが-の-いしかわのまろ: ―イシカハノマロ 【蘇我石川麻呂】 (?-649) 蘇我馬子の孫。宗家の蝦夷(エミシ)・入鹿父子と対立,大化改新に参画し,右大臣に任ぜられた。のち弟日向の讒言(ザンゲン)によって,自害した。蘇我倉山田石川麻呂。
かる-の-おおいらつめ: ―オホイラツメ 【軽大郎女】 允恭(インギヨウ)天皇の皇女。同母の兄軽皇子(カルノミコ)との近親相姦を伝える記紀の悲劇的歌謡物語の女主人公。古事記では,流刑の軽皇子を追って伊予に行き,そこで心中したと伝え,日本書紀では,太子である軽皇子に代わって伊予に流されたとされる。衣通郎女(ソトオリノイラツメ)。