いずくにか 意味
- 【何処にか】
どこで。どこに。
「―世をばいとはん心こそ/古今(雑下)」
関連用語
いずく-にか: イヅ― 【何処にか】 (副) どこで。どこに。「―世をばいとはん心こそ/古今(雑下)」
いずく: 【何処】 〔「いづこ」の古形〕 不定称の指示代名詞。どこ。いずこ。 「―より来りしものそ/万葉 802」 ――はあれど 他にもそういう場所があるけれども,それはそれとして。 「みちのくは―しほがまの/古今(東歌)」
ぜにかね-ずく: ―ヅク [0] 【銭金尽く】 何事も金銭の力で行うこと。かねずく。ぜにずく。
いずくへ: 【何処辺】 不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。 「我(ア)が思ふ君は―に/万葉 3277」
いずくんか: 【安んか・焉んか】 〔「いずくにか」の転。漢文訓読に由来する語法〕 (1)どこに。どこへ。 (2)どうして。なぜ。
いずくんぞ: 【安んぞ・焉んぞ】 〔「いづくにぞ」の転。漢文訓読に由来する語法〕 (疑問・反語を表す語を下に伴って)どうして。なんで。 「燕雀(エンジヤク)―鴻鵠(コウコク)の志を知らんや」
いずくん-か: イヅクン― 【安んか・焉んか】 (副) (「いずくにか」の転。漢文訓読に由来する語法) (1) どこに。どこへ。 (2) どうして。なぜ。
いずくん-ぞ: イヅクン― [3] 【安んぞ・焉んぞ】 (副) (「いづくにぞ」の転。漢文訓読に由来する語法) (疑問・反語を表す語を下に伴って)どうして。なんで。「燕雀(エンジヤク)―鴻鵠(コウコク)の志を知らんや」
いずく-へ: イヅ― 【何処辺】 (代) 不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。「我(ア)が思ふ君は―に/万葉 3277」
たがいずく: 【互い尽く】 お互いが納得しあっての上のこと。たがいどく。あいたいずく。 「この里の遊興は―/浄瑠璃・島原蛙合戦」
にかいずし: 【二階厨子】 平安時代の調度品の一。二段になった棚の下層に両開きの扉をつけた置き戸棚。棚板には錦の敷物を敷き,周囲に組緒(クミオ)を通す。二基を一組とし,寝殿造りの母屋の室内装飾としても用いられた。二階。厨子。
ずくにゅう: 【木菟入】 〔「木菟(ミミズク)入道」の意か〕 僧や坊主頭の人をののしっていう語。 「あの鑓持は掃除坊主の道善,さあ知れた―めら/浄瑠璃・下関猫魔達」
ぜにかねずく: 【銭金尽く】 何事も金銭の力で行うこと。かねずく。ぜにずく。
かにかくに: とやかくと。あれこれと。 「―人は言ふとも織り継がむ/万葉 1298」
くにかね: 【国包】 (1592-1664) 江戸前期の刀工。陸奥の人。伊達正宗の命により正俊の門人となる。1626年頃山城大掾を受領。晩年「用恵国包」と銘を切る。