いせ-びくに 意味
- 【伊勢比丘尼】
伊勢寺の勧進と称して尼の姿をした遊女。「絖(ヌメ)の帽子の―/浄瑠璃・国性爺後日」
関連用語
いせびくに: 【伊勢比丘尼】 伊勢寺の勧進と称して尼の姿をした遊女。 「絖(ヌメ)の帽子の―/浄瑠璃・国性爺後日」
びくに: 【比丘尼】 (1)〔梵 bhikṣuṇī〕 出家して定めの戒を受け正式に僧となった女子。尼僧。尼。びくにん。 (2)鎌倉・室町時代,尼僧姿で諸国を遊行して歩いた一種の旅芸人。絵解き比丘尼など。 (3)江戸時代,尼僧姿の下級の売春婦。びくにん。 (4)科(トガ)負い比丘尼のこと。
うきよ-びくに: 【浮世比丘尼】 江戸時代,天和(1681-1684)から元禄(1688-1704)頃にかけていた尼僧姿の売春婦。
うたびくに: 【歌比丘尼】 歌念仏やはやり歌などを歌い,施し物を求めた尼。のちには売春する者も現れた。
うた-びくに: [3] 【歌比丘尼】 歌念仏やはやり歌などを歌い,施し物を求めた尼。のちには売春する者も現れた。
えとき-びくに: ヱ― 【絵解き比丘尼】 歌を歌いながら地獄・極楽の絵解きをし,また特に許されて仏法をも勧めて歩いた尼僧。江戸初期の頃から次第に堕落して,後には一種の遊女となった。歌比丘尼。勧進比丘尼。
くまの-びくに: [4] 【熊野比丘尼】 近世,熊野三山に詣でて行をし,その帰途,熊野牛王の誓紙を売り歩いた尼僧。はやり唄などを唄い,物乞いをして歩いたため,歌比丘尼ともいわれた。のちには売春もするようになった。
びくにやど: 【比丘尼宿】 江戸時代,比丘尼{(3)}を抱えて売淫(バイイン)させた家。比丘尼屋。
びくに-あしだ: [4] 【比丘尼足駄】 江戸時代,比丘尼{ (3) }が使用した足駄。歯の形をたてながの長方形に作ったもの。
びくに-ごしょ: [4] 【比丘尼御所】 江戸時代,皇女・王女または公卿・貴紳の娘などで出家した人が住職となった尼寺。中宮寺・法華寺などが有名。女王御所。尼御所。
びくに-せった: [4] 【比丘尼雪駄】 江戸時代,比丘尼{ (3) }が使用した雪駄。後ろの部分の革が踵(カカト)が隠れるように反り,ひねった鼻緒をすげたもの。
びくに-やど: 【比丘尼宿】 江戸時代,比丘尼{ (3) }を抱えて売淫(バイイン)させた家。比丘尼屋。
へおい-びくに: ヘオヒ― [4] 【屁負い比丘尼】 科負い比丘尼
うきよびくに: 【浮世比丘尼】 江戸時代,天和(1681-1684)から元禄(1688-1704)頃にかけていた尼僧姿の売春婦。
えときびくに: 【絵解き比丘尼】 歌を歌いながら地獄・極楽の絵解きをし,また特に許されて仏法をも勧めて歩いた尼僧。江戸初期の頃から次第に堕落して,後には一種の遊女となった。歌比丘尼。勧進比丘尼。