いたがしら 意味
- 【板頭】
江戸時代,深川・品川などの岡場所で最も多額の揚げ代をかせぐ遊女。寄せ場に掛ける名札の板が首位に掛けられることからいう。吉原の御職女郎にあたる。いたもと。
関連用語
うたがしら: 【歌頭】 踏歌(トウカ)で,音頭をとる人。かとう。
はたがしら: 【旗頭】 (1)ある集団の長。 「一軍の―となる」 (2)旗の上方。 「判官の―にひらめきて/盛衰記 43」 (3)中世,地方の同族武士団の長。 「清の党の―,芳賀兵衛入道禅可/太平記 19」 (4)近世,一朝事有る際に,諸侯を率いて京都防備にあたる者の俗称。
ひたがしら: 【直頭】 頭を包まないで,むき出しにすること。頭があらわであること。 「勅定にて候へばとて,―にては,いかでか僉議仕り候ふべき/平家(一本・延慶本)」
ないたがし: 【名板貸し】 自己の氏名や商号を使って営業することを他人に許諾すること。看板貸し。名義貸し。
いた-がしら: [3] 【板頭】 江戸時代,深川・品川などの岡場所で最も多額の揚げ代をかせぐ遊女。寄せ場に掛ける名札の板が首位に掛けられることからいう。吉原の御職女郎にあたる。いたもと。
がしら: 【頭】 〔あたま,また,初めの意の「かしら(頭)」から〕 他の語の下に付いて,複合語をつくる。 (1)名詞またはこれに準ずる語に付いて,(ア)その中で第一のものである意を表す。 「クラス中の出世―」「稼ぎ―」「座―」(イ)物の上部や入り口の意を表す。「目―」「膝―」「波―」 (2)動詞の連用形に付いて,そうした時,そのとたんなどの意を表す。 「出会い―」 (3)日時を表す名詞に付
またがし: 【又貸し】 借りたものを他の者に貸すこと。 ⇔又借り 「本を―する」
わたがし: 【綿菓子】 綿を巻きつけたような菓子。ざらめをとかした液を温めながら細い穴から吹き出して割り箸(バシ)などで巻きとったもの。わたあめ。電気あめ。
いたがえし: 【板返し】 (1)板葺(ブ)き屋根の板を裏返して葺きかえること。 (2)祭礼や縁日で売っていた玩具。数枚の小さな板に絵を描いて紙でつないでたたみ,開き方によって表が出たり裏が出たりするようにしておいて絵が変わるのを楽しむもの。 (3)〔(2)の絵が繰り返し出ることから〕 見慣れていること。または,聞き慣れていること。 「世に―といふ咄ありて,またかの例の大坂陣かと/鶉衣」
いたがき: 【板垣】 姓氏の一。 ; 【板垣】 板を張った垣。板塀(イタベイ)。
いたがけ: 【板掛(け)】 床板・棚板などを受けるために取りつけた横木,または受け材のしゃくりとった部分。板持ち。 →板じゃくり
いたがこい: 【板囲い】 建築工事や見せ物などのために,仮に周囲を囲った板塀。
いたがね: 【板金・板銀】 (1)薄く伸ばした金属。金属の板。ばんきん。 (2)板状に鋳造して秤量貨幣として用いた金銀。ばんきん。
いたがみ: 【板紙】 (1)板のように厚くかたい紙。たとえばボール紙など。 (2)(武家の礼式で)料理のとき,俎板(マナイタ)の上に敷く和紙。
いたがゆい: 【痛痒い】 痛みをともなったかゆさを感じる。 「霜焼けの指が―・い」