いたずがわし 意味
- 【労がはし】
〔「いたづかはし」「いたつかはし」とも〕
(1)御苦労なことだ。
「この楽しびを忘れて―・しく外の楽しびを求め/徒然 93」
(2)わずらわしい。面倒だ。
「我より上なる人と伴へば―・しき事のみあつて/仮名草子・伊曾保物語」
関連用語
いたずがわ・し: イタヅガハシ 【労がはし】 (形シク) (「いたづかはし」「いたつかはし」とも) (1) 御苦労なことだ。「この楽しびを忘れて―・しく外の楽しびを求め/徒然 93」 (2) わずらわしい。面倒だ。「我より上なる人と伴へば―・しき事のみあつて/仮名草子・伊曾保物語」
たずがね: 【田鶴が音】 (1)鶴(ツル)の鳴く声。 「天飛ぶ鳥も使ぞ―の聞えむ時は我が名問はさね/古事記(下)」 (2)鶴をいう雅語。 「―の悲しく鳴けば/万葉 4398」
いすずがわ: 【五十鈴川】 三重県東部,志摩(シマ)半島の剣峠に発し,伊勢市の皇大神宮神域内を流れて伊勢湾に注ぐ川。宇治橋付近の清流は御手洗(ミタラシ)の水となる。御裳裾(ミモスソ)川。宇治川。((歌枕))「君がよは久しかるべしわたらひやいすずの川の流れたえせで/新古今(賀)」
そうずがわ: 【三途川・葬頭川】 〔「そうず」は「さんず」の転〕 「三途(サンズ)の川」に同じ。
いたずき: 【労き】 ⇒いたつき(労)
いたずく: 【労く】 ⇒いたつく(労)
いたずら: 【徒】 ※一※ (形動ナリ) (1)無益であるさま。役に立たないさま。無駄で価値のないさま。現代では「いたずらに」の形で副詞的に用いる。 「―なる所は,耳のはた鼻のみねなりけり/宇津保(俊蔭)」 (2)することもなく,手もちぶさたなさま。ひまなさま。 「舟もいださで―なれば/土左」 (3)役に立っていないさま。 「南の町には―なる対などもなし/源氏(玉鬘)」 →いたずら(悪戯)
いたずらな: やんちゃ; 腕白; 行儀が悪い; ふざけた; わんぱく; からかいの; いけない; わんぱくな; たわむれる; やんちゃな
いたずらに: 【徒らに】 〔形容動詞「いたずら」の連用形から〕 無駄に。むなしく。 「―会議を混乱させる」「―時間が過ぎる」
いたずらね: 【徒寝】 待っている人の訪れて来ない,寂しいひとり寝。いたずらぶし。あだぶし。いたずらいね。 「人待ちて泣きつつ明かす夜な夜なは―にもなりぬべきかな/伊勢集」
いたずら者: 見習い水夫; 無頼漢; 皿洗いをする人; 炊事場の下働き; 下級水夫; ケビンボーイ
いたずら-いね: イタヅラ― 【徒稲】 実のならない稲。和歌で多く「徒寝(イタズライネ)」にかける。「―をなににつままし/後撰(恋四)」
いたずら-がき: イタヅラ― [0] 【悪戯書き・徒書き】 (1) 書いてはいけない所に,文字・絵などを書くこと。また,その文字など。 (2) 遊びの気持ちで文字・絵などを書くこと。また,その文字など。
いたずら-ごと: イタヅラ― 【徒事】 (1) 無益なこと。役に立たないこと。「つれづれと―を書きつめて/千載(雑下)」 (2) みだらなこと。うわついたこと。「―の心から,御恩の深いおとつさんを,都に残してこのつとめ/人情本・娘節用」
いたずら-に: イタヅラ― [0] 【徒らに】 (副) (形容動詞「いたずら」の連用形から) 無駄に。むなしく。「―会議を混乱させる」「―時間が過ぎる」