いたずらぶし 意味
- 【徒臥し】
「徒寝(イタズラネ)」に同じ。
「君はとけてもねられ給はず,―と思さるるに/源氏(帚木)」
関連用語
いたずら-ぶし: イタヅラ― 【徒臥し】 「徒寝(イタズラネ)」に同じ。「君はとけてもねられ給はず,―と思さるるに/源氏(帚木)」
いたずら: 【徒】 ※一※ (形動ナリ) (1)無益であるさま。役に立たないさま。無駄で価値のないさま。現代では「いたずらに」の形で副詞的に用いる。 「―なる所は,耳のはた鼻のみねなりけり/宇津保(俊蔭)」 (2)することもなく,手もちぶさたなさま。ひまなさま。 「舟もいださで―なれば/土左」 (3)役に立っていないさま。 「南の町には―なる対などもなし/源氏(玉鬘)」 →いたずら(悪戯)
いたずらな: やんちゃ; 腕白; 行儀が悪い; ふざけた; わんぱく; からかいの; いけない; わんぱくな; たわむれる; やんちゃな
いたずらに: 【徒らに】 〔形容動詞「いたずら」の連用形から〕 無駄に。むなしく。 「―会議を混乱させる」「―時間が過ぎる」
いたずらね: 【徒寝】 待っている人の訪れて来ない,寂しいひとり寝。いたずらぶし。あだぶし。いたずらいね。 「人待ちて泣きつつ明かす夜な夜なは―にもなりぬべきかな/伊勢集」
いたずら者: 見習い水夫; 無頼漢; 皿洗いをする人; 炊事場の下働き; 下級水夫; ケビンボーイ
いたずら-いね: イタヅラ― 【徒稲】 実のならない稲。和歌で多く「徒寝(イタズライネ)」にかける。「―をなににつままし/後撰(恋四)」
いたずら-がき: イタヅラ― [0] 【悪戯書き・徒書き】 (1) 書いてはいけない所に,文字・絵などを書くこと。また,その文字など。 (2) 遊びの気持ちで文字・絵などを書くこと。また,その文字など。
いたずら-ごと: イタヅラ― 【徒事】 (1) 無益なこと。役に立たないこと。「つれづれと―を書きつめて/千載(雑下)」 (2) みだらなこと。うわついたこと。「―の心から,御恩の深いおとつさんを,都に残してこのつとめ/人情本・娘節用」
いたずら-に: イタヅラ― [0] 【徒らに】 (副) (形容動詞「いたずら」の連用形から) 無駄に。むなしく。「―会議を混乱させる」「―時間が過ぎる」
いたずら-ね: イタヅラ― 【徒寝】 待っている人の訪れて来ない,寂しいひとり寝。いたずらぶし。あだぶし。いたずらいね。「人待ちて泣きつつ明かす夜な夜なは―にもなりぬべきかな/伊勢集」
いたずら-ばな: イタヅラ― 【徒花】 咲いても実のならない花。あだばな。むだばな。「恋の花や,―やうちや匂ひわたつた/浄瑠璃・平家女護島」
いたずら-びと: イタヅラ― 【徒人】 (1) 役に立たない人。不用な人。「かく―にていますがる/宇津保(あて宮)」 (2) 落ちぶれた人。官職を失った人。「かく―にて侍れば,官位の用も侍らねど/宇津保(国譲上)」 (3) 亡き人。死んだ人。「―見たてまつりたる心地すれ。死にて臥し給へりしさまよ/宇津保(国譲下)」
いたずら-もの: イタヅラ― [0] 【徒者・悪戯者】 (1) いたずら好きの人。 (2) 役に立たない者。また,落ちぶれた人。「今はつかさもなき―になれるよし也/著聞 5」 (3) 怠け者。「かれは家業を嫌ふ―の世事しらず/読本・英草紙」 (4) みだらな者。特に,浮気な女。「敵の手かけ・妾と成る様なすけべいの―/浄瑠璃・平家女護島」 (5) ならず者。無法者。「かかる無理無法なる―/仮名
ひいたずら: 【火悪戯】 火をいたずらすること。火遊び。