いちばんめもの 意味
- 【一番目物】
(1)歌舞伎の興行で,一日の最初に上演される演目。
(2)〔(1)が多く時代物の狂言であったところから〕
時代物の狂言のこと。一番目。一番目狂言。
関連用語
いちばんめ: 【一番目】 (1)順位の第一。第一番。 (2)「一番目物」に同じ。
ごばんめもの: 【五番目物】 五番立ての演能で最後に演ぜられる曲目の総称。 →切能(キリノウ)
にばんめもの: 【二番目物】 (1)五番立ての演能で,脇能に次ぎ,二番目に演じられる曲。修羅物。 (2)歌舞伎で,一番目の時代物に次ぎ,二番目に上演される世話物狂言。
よばんめもの: 【四番目物】 五番立て演能で,四番目に演ぜられる曲の総称。一括しにくいので雑能物ともいい,さらに分ければ,物狂物(モノグルイモノ)・現在物,そして執念物ともいうべき「葵上」「道成寺」その他の類がある。
さんばんめもの: 【三番目物】 能楽で,五番立番組の三番目に演じられる曲の総称。優美な女性や草木の霊を主人公とする曲が多い。
いちばん-め-もの: [0] 【一番目物】 (1) 歌舞伎の興行で,一日の最初に上演される演目。 (2) ( (1) が多く時代物の狂言であったところから) 時代物の狂言のこと。一番目。一番目狂言。
いちばん: 【一番】 ※一※ ② (名) (1)順番・番号などの最初。また,最初のもの。 (2)多くの中で最もよいもの。最上。 「寝るのが―だ」 (3)能・狂言,碁・将棋・相撲など「番」で数えるもの一つ。一回。一曲。 「相撲を―取る」「狂言―」 →番 ※二※ (副) (1) ◎ 最も。この上なく。 「―早い」「―よい品」 (2) ② 試しに。 「ここは―やってみるか」 (3)
いちばんこ: 【一番子】 (1)一番最初に生まれた子。長子。 (2)家畜・家禽(カキン)・養魚・養蚕などで,その繁殖期間中最初に出生・孵化(フカ)したもの。
いちばんて: 【一番手】 (1)戦場で,最初に敵にあたる軍勢。 (2)最初に物事にあたること。また,その人。 (3)競争者の中で,最も優位にあること。また,その人。 「後継者争いの―」
いちばん-かん: ―クワン [3] 【一番館】 封切りをしたばかりの映画を上映する映画館。封切り館。
いちばん-がい: ―ガヒ [3] 【一番貝】 戦陣で最初に吹く陣貝。戦闘開始の合図。
いちばん-がけ: [0] [3] 【一番駆け】 (1) 戦場で,第一番に敵陣へ駆け込んで戦うこと。また,その人。 (2) 人に先んじて事をなすこと。また,その人。いちはながけ。
いちばん-くび: [3] 【一番首】 一つの戦闘で,最初に討ち取った敵の首。
いちばん-ぐさ: [3] 【一番草】 田植えのあとに行う第一回目の除草。 [季] 夏。
いちばん-こ: [3] 【一番子】 (1) 一番最初に生まれた子。長子。 (2) 家畜・家禽(カキン)・養魚・養蚕などで,その繁殖期間中最初に出生・孵化(フカ)したもの。