いっち 意味
- 【一】
〔「いち(一)」を強めた語〕
いちばん。最も。
「お前が―中でも念比な中ぢやが/歌舞伎・幼稚子敵討」
- 【一致】
(1)いくつかのものの間に違いがなく,ぴったり合うこと。
「指紋が―する」
(2)いくつかのものの間に食い違いや矛盾が見られないこと。
「言行―」「意見が―する」
(3)心を一つに合わせること。
「―団結」
(4)一般の常識。普通の道理。当然。
「気遣ひいたすも―なれば/浮世草子・禁短気」
関連用語
いっちてん: 【一致点】 二つ以上の立場や意見の中で,相反していないところ。 「話し合いで―を見いだす」
いっちは: 【一致派】 〔法華経の後半の本門と前半の迹門(シヤクモン)の説く理は一致していると主張するところから〕 日蓮宗の一派。開祖は日朗。総本山は身延山久遠寺。日朗派。朗門派。平法華(ヒラボツケ)。現在,宗派名を単に「日蓮宗」と称するのは一致派。 →勝劣派
いっちゃく: 【一着】 (1)競走で,最初にゴールに到着すること。一番。 (2)洋服(上下そろいのものを含む)の数え方で,一つ。 「背広―」 (3)衣服を着ること。 「―に及ぶ」「君はいつでも此袖無(チヤンチヤン)を―して居る/虞美人草(漱石)」 (4)囲碁で,石を一つ盤面に置くこと。一手。 「勝敗を分けた―」 (5)最初に着手すること。 (6)混乱した状態などが落ち着くこと。 〔副詞的
いっちゅう: 【一忠】 南北朝時代の田楽の名手。京都白河を本拠とした本座に所属。観阿弥が師と仰ぎ,その芸風に大きな影響を与えた。生没年未詳。 ; 【一中】 (1)禅家で,一座に居合わせる人達に茶菓を出し,もてなすこと。また,その一座。 (2)「一中節(イツチユウブシ)」の略。 →一中節 ; 【一炷】 香木の一片を香炉で炷(タ)くこと。 ; 【一籌】 〔「籌」は勝負を争うときに得点を数
いっちょう: 【一丁】 (1)豆腐・刃物などのように「丁」を用いて数えられるもの一つ。 〔墨・駕籠(カゴ)・銃などは「一挺」とも書く〕 →丁 →挺(チヨウ) (2)ひと勝負。ひと仕事。 「もう―揉(モ)んでやろう」 (3)「一町{(2)}」に同じ。 (4)(副詞的に用いて)物事を始めるときに用いる語。それでは。さあ。 「―やるか」 ; 【一町】 (1)一つの町。また,町全体。 (
いっちん-のり: [3] 【一陳糊・一珍糊】 捺染(ナツセン)などの防染に用いる糊。小麦粉の煮たものに,糠(ヌカ)・消石灰・ふのりをまぜて練ったもの。乾くと水に溶けない。
いっち-てん: [3] 【一致点】 二つ以上の立場や意見の中で,相反していないところ。「話し合いで―を見いだす」
いっち-は: 【一致派】 (法華経の後半の本門と前半の迹門(シヤクモン)の説く理は一致していると主張するところから) 日蓮宗の一派。開祖は日朗。総本山は身延山久遠寺。日朗派。朗門派。平法華(ヒラボツケ)。現在,宗派名を単に「日蓮宗」と称するのは一致派。 勝劣派
さんいっち: 【三一致】 〔(フランス) trois unités〕 フランス古典主義演劇の作劇法の規範。劇は一日以内に(時の一致),同一の場所で起こる(場所の一致),単一の筋を(筋の一致)扱わねばならないとするもの。アリストテレスの「詩学」に由来。三単一の法則。
さん-いっち: [3] 【三一致】 ((フランス) trois unités) フランス古典主義演劇の作劇法の規範。劇は一日以内に(時の一致),同一の場所で起こる(場所の一致),単一の筋を(筋の一致)扱わねばならないとするもの。アリストテレスの「詩学」に由来。三単一の法則。
すいっちょ: 〔鳴き声から〕 ウマオイムシの異名。﹝季﹞秋。
ふいっち: 【不一致】 くいちがいがあること。そろわないこと。 「言行―」「性格の―」
ふ-いっち: [2] 【不一致】 くいちがいがあること。そろわないこと。「言行―」「性格の―」
いっくいっちょく: 【一句一直】 連歌・俳諧興行における,俳席の掟(オキテ)三箇条の一。付合を出して指合(サシアイ)があった場合,一度だけ句を直すことはできるが,再案句にも指合があったときは,その句を捨てて他人に付句を譲らなくてはならないこと。 →出合遠近(デアイエンキン) →諸礼停止(シヨレイチヨウジ)
いっく-いっちょく: [1] 【一句一直】 連歌・俳諧興行における,俳席の掟(オキテ)三箇条の一。付合を出して指合(サシアイ)があった場合,一度だけ句を直すことはできるが,再案句にも指合があったときは,その句を捨てて他人に付句を譲らなくてはならないこと。 出合遠近 諸礼停止