あこめすがた 意味
- 【衵姿】
少女の,汗衫(カザミ)も着ないで,衵だけを着ている姿。
「わらはべなど,をかしき―うちとけて/源氏(野分)」
関連用語
あこめ-すがた: 【衵姿】 少女の,汗衫(カザミ)も着ないで,衵だけを着ている姿。「わらはべなど,をかしき―うちとけて/源氏(野分)」
あこめ: 【吾子女】 少女を親しんで呼ぶ語。 「田中の井戸に光れる田水葱(タナギ),摘め摘め―/催馬楽」 ; 【衵・袙】 〔「間籠(アイコメ)」の転か〕 (1)中古の,男子の中着。束帯のときは下襲(シタガサネ)と単(ヒトエ)の間,衣冠のときは袍(ホウ)と単の間に着た。通常は腰丈で袴(ハカマ)の中に入れて着た。直衣(ノウシ)では,下着の衣をいい,出衵(イダシアコメ)とした。 (2)中古,女
あこめぎぬ: 【衵衣】 「あこめ{(1)}」に同じ。[和名抄]
あこめ-おうぎ: ―アフギ [4] 【衵扇】 「檜扇(ヒオウギ){ (2) }」に同じ。
あこめ-ぎぬ: 【衵衣】 「あこめ{ (1) }」に同じ。 [和名抄]
あこめ-ばかま: 【衵袴】 女性が衵を着るときに着ける袴。
いだし-あこめ: 【出衵】 「いだしぎぬ{ (1) }」に同じ。「直衣(ノウシ)のながやかにめでたき裾より,青き打たる―して/宇治拾遺 11」
いつつ-あこめ: [4] 【五つ衵】 女房装束で,あこめを五枚重ねて着るもの。
うちあこめ: 【打ち衵】 砧(キヌタ)で打って光沢を出した衵。
うち-あこめ: 【打ち衵】 砧(キヌタ)で打って光沢を出した衵。
あこめおうぎ: 【衵扇】 「檜扇(ヒオウギ){(2)}」に同じ。
あこめばかま: 【衵袴】 女性が衵を着るときに着ける袴。
いだしあこめ: 【出衵】 「いだしぎぬ{(1)}」に同じ。 「直衣(ノウシ)のながやかにめでたき裾より,青き打たる―して/宇治拾遺 11」
いつつあこめ: 【五つ衵】 女房装束で,あこめを五枚重ねて着るもの。
すがた: 【姿】 (1)人のからだつき。外観からとらえた体の格好。 「―のいい人」 (2)形あるものとしての人の存在。身。 「―をくらます」「―が見えない」 (3)みなり。態度。 「上品な―」 (4)物のかたち。ありさま。 「―の美しい山」 (5)内実を反映するものとしての,物事の外に現れた様相。 「流行歌に移りゆく世の―を見る」 (6)歌の形。歌体。 「終(ツイ)に心ふかからず