あたり-び 意味
- 【当たり日】
ちょうどそれに該当する日。「わらはやみをして,―に侍りつれば/大鏡(序)」
関連用語
あたり-あたり: 【辺り辺り】 (1) あちらこちら。そこここ。「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」 (2) あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。「おのづから心にくき―を/狭衣 1」
あたり: 【辺り】 〔「当たり」と同源か〕 ある物や場所・時間などを基準として,それに近い範囲。接尾語的にも用いる。 (1)付近。近所。近く。一帯。周囲。 「この―は静かだ」「本郷―に下宿する」「―を見まわす」「―近所」 (2)時間・程度などの大体を示す。ころ。時分。ぐらい。 「来週―,もう一度会おう」「彼―が適任だよ」「この―で妥協しよう」 (3)婉曲(エンキヨク)に人や家をさす語。
あたりあたり: 【辺り辺り】 (1)あちらこちら。そこここ。 「月…いとはなやかにさし入りたれば,―見ゆるに/源氏(蓬生)」 (2)あれこれの人を婉曲(エンキヨク)にさす語。あの方この方。 「おのづから心にくき―を/狭衣 1」
あたご-び: [3] 【愛宕火】 近畿・山陰地方で,六月二四日または七月二四日の愛宕の縁日に行われる火祭りの行事。
1人あたり: 一人当たり; 1人当たり; 一人あたり
あたりあい: 【当たり合ひ】 (1)ありあわせ。ありあい。 「―の枕引きよせ大鼾(オオイビキ)して/浮世草子・俗つれ 1」 (2)ぶつかり合うこと。衝突。 「きつと仕候申分抔にては―に成て,安き事も直らぬもの也/葉隠」
あたりがね: 【当(た)り鉦】 摺鉦(スリガネ)の忌み詞。「すり」をきらって言い替えた語。ちゃんぎり。
あたりき: 「当たり前」を歯切れよく,しゃれていう語。近世以降,職人などが用いる。 「―しゃりき」
あたりぎ: 【当(た)り木】 すりこ木の忌み詞。「すり」をきらっていう。
あたりくじ: 【当(た)り籤】 賞金・賞品などの当たったくじ。
あたりげい: 【当(た)り芸】 俳優などの,好評を得た芸。
あたりごま: 【当(た)り胡麻】 炒(イ)りゴマを油が出るまでよくすりつぶしたもの。
あたりどし: 【当(た)り年】 (1)ある農作物や果物などの収穫の多い年。 「ミカンの―」 (2)物事が順調にいき,幸運に恵まれた年。
あたりに: 近くに
あたりばこ: 【当(た)り箱】 硯箱(スズリバコ)の忌み詞。「すり」をきらっていう。