あなた-こなた 意味
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【彼方此方】
(代)
指示代名詞。あちらこちら。あちこち。「三々五々―に群処せり/浮城物語(竜渓)」
関連用語
あなたこなた: 【彼方此方】 指示代名詞。あちらこちら。あちこち。 「三々五々―に群処せり/浮城物語(竜渓)」
かなた-こなた: [1] - [1] [4] 【彼方此方】 (代) 指示代名詞。いろいろの方向・地点をさす。あちらこちら。「―で奏し出す折からの音楽(バンド)につれて/あめりか物語(荷風)」
こなた-かなた: 【此方彼方】 (代) 指示代名詞。 (1) こちらとあちら。「―の目には,杏(スモモ)を二つつけたるやうなり/竹取」 (2) あちこち。ほうぼう。「白妙の衣うつきぬたの音も,かすかに―聞きわたされ/源氏(夕顔)」
あなた: 【貴方・彼方】 (1) ② 二人称。《貴方》(ア)「きみ」の軽い尊敬語。やや気がねのある場合に同輩または同輩以下の人に対して用いる。 「―はどうなさいますか」(イ)親しい男女間で相手を呼ぶ語。特に,夫婦間で妻が夫を呼ぶ語。「―,ご飯ですよ」 〔相手が女性の場合「貴女」,男性の場合「貴男」とも書く〕 (2)三人称。 「あの人」の尊敬語。あの方。《貴方》「―は番町さんといふおかただ/洒
こなた: 【熟田・水田】 よく開墾された水田(スイデン)。[和名抄] ; 【此方】 □一□指示代名詞。 (1)近称。話し手に近い場所・方向などをさす語。こちら。こちらのほう。 「対岸の人々は一斉に―を見ていた」「立上りながら―を振向き/あめりか物語(荷風)」 (2)過去のある時から,現在までの間をさす。以来。このかた。 「かしこき御影に別れ奉りにし―,さまざま悲しき事のみ多く侍れば/源氏
かなたこなた ①-: 【彼方此方】 指示代名詞。いろいろの方向・地点をさす。あちらこちら。 「―で奏し出す折からの音楽(バンド)につれて/あめりか物語(荷風)」
こなたかなた: 【此方彼方】 指示代名詞。 (1)こちらとあちら。 「―の目には,杏(スモモ)を二つつけたるやうなり/竹取」 (2)あちこち。ほうぼう。 「白妙の衣うつきぬたの音も,かすかに―聞きわたされ/源氏(夕顔)」
あなたがた: 【貴方方・彼方方】 (1)二人称。 「あなた」の複数。《貴方方》「―はどちらの学校ですか」 (2)三人称。あのかたたち。 「―のおかげで/滑稽本・膝栗毛(初)」 (3)指示代名詞。あちらの方。相手方。 「宮の辺にはただ―にいひなして/枕草子 143」
あなたさま: こちらさま; あなた; このお方
あなたざま: 【彼方様】 むこうのほう。あちらのほう。 「―の物は,皆かの宮に運びわたし/源氏(鈴虫)」
あなたの家: お宅
あなた任せ: 貴方任せ; 彼方任せ
あなた達: 貴方達; 貴方たち; 君達; お前達
あなた-おもて: 【彼方面】 むこう側。あちら側。「あかずして月のかくるる山もとは―ぞ恋しかりける/古今(雑上)」
あなた-がた: [4] [0] 【貴方方・彼方方】 (代) (1) 二人称。「あなた」の複数。《貴方方》「―はどちらの学校ですか」 (2) 三人称。あのかたたち。「―のおかげで/滑稽本・膝栗毛(初)」 (3) 指示代名詞。あちらの方。相手方。「宮の辺にはただ―にいひなして/枕草子 143」