かさねさかずき 意味
- 【重ね杯・重ね盃】
(1)大中小三個の杯を重ねて一組としたもの。組杯。
(2)何杯も酒を飲むこと。
関連用語
かさね-さかずき: ―ヅキ [4] 【重ね杯・重ね盃】 (1) 大中小三個の杯を重ねて一組としたもの。組杯。 (2) 何杯も酒を飲むこと。
おお-さかずき: オホサカヅキ [3] 【大杯】 (1) 大形の杯。 (2) 歌舞伎「大杯觴酒戦強者(オオサカズキシユセンノツワモノ)」の通称。時代物の一。一幕二場。河竹黙阿弥(モクアミ)作。1881年(明治14)東京猿若座初演。武田の旧臣馬場三郎兵衛が井伊掃部守(カモンノカミ)の酒の相手をしたことから,千五百石に取り立てられる。
くち-さかずき: ―サカヅキ 【口盃】 杯をとりかわさず,口先だけで約束すること。「盃なしの―/浄瑠璃・天神記」
くみ-さかずき: ―サカヅキ [3] 【組(み)杯】 大小いくつかで一組みになった重ね杯。
さかずき: 【杯・盃・巵・盞】 〔「さか(酒)つき(坏)」の意〕 (1)酒を注いで飲む小さな器。ちょこ。ちょく。 「―を干す」「―を差す」 〔今日のような小杯を用い始めたのは江戸中期から〕 (2)「杯事(サカズキゴト)」に同じ。 「夫婦の―をかわす」 (3)酒席で「さかずき{(1)}」を差したり受けたりすること。 「上達部・殿上人参り集り,―の程など,例の作法よりもめでたし/栄花(暮待つ星
さかずき-おや: ―ヅキ― [0] 【盃親】 仲人親
さかずき-ごと: ―ヅキ― [0] [6] 【杯事・盃事】 約束を固めるため杯をとりかわして,注がれた酒を飲むこと。固めのさかずき。
さかずき-だい: ―ヅキ― [0] [4] 【杯台】 杯をのせて客に酒を勧めるための台。
さかずき-ろん: ―ヅキ― 【杯論】 酒席で杯を差す順序を言い争うこと。 [日葡]
すて-さかずき: ―サカヅキ [3] 【捨(て)杯】 乱れた酒席に放置された杯。「―を取あげ,…つげとてさし出しければ/浮世草子・懐硯 5」
つぼ-さかずき: ―サカヅキ [3] 【壺盃】 つぼの形をした盃。
とこ-さかずき: ―サカヅキ [3] 【床杯】 婚礼の夜,新夫婦が寝所でさかずきを取り交わす儀式。
べく-さかずき: ―サカヅキ [3] 【可く杯・可く盃】 (「可」の字は,候文では「可参候(マイルベクソウロウ)」のように必ず上に書き,下には置かないところから) 底に小さな穴のある杯。指で穴をふさいで酒を受け,飲み干さないと下に置けない杯。底をとがらせて,置くと倒れるようになっているものもある。
みず-さかずき: ミヅサカヅキ [3] 【水杯・水盃】 再び会えるかどうかわからない別れに際して,酒の代わりに互いに杯に水をついで飲むこと。「―を交わす」
いれこ-さかずき: ―ヅキ [4] 【入れ子杯・入れ子盃】 大小数個を順次に重ねるようにした杯。