かたぎ-もの 意味

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    【気質物】

    浮世草子の一種。江戸時代の庶民,例えば,息子・娘・妾・手代などの人物の特徴的な性向を類型として描いたもの。八文字屋本に多い。江島其磧の「世間子息気質」など。

関連用語

        かたぎもの:    【気質物】 浮世草子の一種。江戸時代の庶民,例えば,息子・娘・妾・手代などの人物の特徴的な性向を類型として描いたもの。八文字屋本に多い。江島其磧の「世間子息気質」など。
        かたぎ:    【気質】 〔「形木」から生じた語〕 (1)ある身分・職業・環境などの人に特有の気性。多く他の語と複合して用いる。 「昔―」「職人―」「江戸っ子―」 (2)その人の感情や行動に表れる特有の傾向。気性や習慣。 「行義強い―なれば/浮世草子・禁短気」 ; 【形木・模】 (1)模様を彫刻した板。その形を布や紙に刷って染めつけるのに用いる。 (2)版木(ハンギ)。 (3)基準。型。
        いなか-かたぎ:    ヰナカ― [4] 【田舎気質】 田舎の人に特有な,素朴・粗野・純情の気風・性格。
        かたぎし:    【片岸】 〔古くは「かたきし」とも〕 (1)川などの一方の岸。 (2)〔「岸」は崖(ガケ)の意〕 片方が高く切り立ってがけになった所。 「遥なる―より馬を丸ばして落ちて/今昔 19」 (3)傍らの場所。隣。 「左近の馬場を―にしたれば/蜻蛉(上)」
        かたぎぬ:    【肩衣】 (1)袖無しの上衣。 「布―有りのことごと着襲(キソ)へども/万葉 892」 (2)素襖(スオウ)の袖や胸紐を略した形の上衣。初め下位の武士が用いたが,室町末期には上位の武士も用いた。 →肩衣袴
        かたぎり:    【片桐】 姓氏の一。
        かたぎり-ぼり:     [0] 【片切彫(り)】 彫金法の一。金属面に絵模様を表すのに,線の片側を面に垂直に彫り,他の片側を斜めに彫るもの。横谷宗珉の創始。
        かたぎん:    【片吟】 連歌・俳諧の一巻を一人で吟ずること。独吟。 →両吟 →三吟
        かたふたぎ:    【方塞ぎ】 「かたふたがり(方塞)」に同じ。
        かた-ふたぎ:     【方塞ぎ】 「かたふたがり(方塞)」に同じ。
        すりかたぎ:    【摺り形木】 「版木(ハンギ)」に同じ。 「禿果てし文字がたもなき―/東北院職人歌合」
        すり-かたぎ:     【摺り形木】 「版木(ハンギ)」に同じ。「禿果てし文字がたもなき―/東北院職人歌合」
        どう-かたぎぬ:     [3] 【胴肩衣】 袖のない胴服。
        ぬの-かたぎぬ:     [3] 【布肩衣】 麻・苧(カラムシ)などの繊維で織った布で作った粗末な肩衣。
        ぶしかたぎ:    【武士気質】 武士らしい気質。さむらいかたぎ。 「職人ながら―/浄瑠璃・唐船噺」

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