つゆのいのち 意味
- 【露の命】
露のように消えやすい命。はかない命。露命(ロメイ)。露の身。
「ありさりて後も逢はむと思へこそ―も継ぎつつ渡れ/万葉 3933」
関連用語
つゆのいり: 【梅雨の入り】 「つゆいり」に同じ。﹝季﹞夏。
つゆ-の-いのち: 【露の命】 露のように消えやすい命。はかない命。露命(ロメイ)。露の身。「ありさりて後も逢はむと思へこそ―も継ぎつつ渡れ/万葉 3933」
あまのいのち: 【天の命】 天から授かった命。天命。 「鼠ワ―ヲ助カッテ/天草本伊曾保」
かすみのいのち: 【霞の命】 〔仙人は霞を食って生命を延ばすという俗説から〕 長生き。長寿。
あさつゆの: 【朝露の】 (1)朝露の消えやすいことから「消(ケ)」にかかり,はかないことから「命」「あが身」にかかる。 「―命は生けり/万葉 3040」「―我(ア)が身一つは君がまにまに/万葉 2691」 (2)「朝露をおく」ということから,同音の「置く」にかかる。 「―置きてし行けば消(ケ)ぬべきものを/古今(離別)」
おくつゆの: 【置く露の】 (1)露の性質と関連の深い「たま」「あだ」「ふか」などの音を含む地名にかかる。 「―玉造江(タマツクリエ)に茂るてふ/玉葉(恋一)」 (2)露がかかるということから,「かかる」にかかる。 「―かかるものとは思へども/後撰(恋二)」
しらつゆの: 【白露の】 白露が置く,白露が消ゆ,白露の玉ということから,「置く」「奥」「消ゆ」「たま」などにかかる。 「つらしとや言ひ果ててまし―人に心はおかじと思ふを/後撰(恋五)」「―奥にあまたの声すれば/後撰(秋中)」「―玉江のあしのよひよひに/新勅撰(夏)」
つゆのたま ①-: 【露の玉】 露の美称。
つゆのま: 【露の間】 〔露がおりている間の意から〕 ごくわずかな間。 「―も忘らればこそあぢきなや/謡曲・松風」
つゆのみ: 【露の身】 露のように消えやすい身。はかない身の上。露の命。 「いままでも消えでありつる―はおくべき宿のあればなりけり/後撰(恋五)」
つゆのやど: 【露の宿】 露のおく野末の宿。露のやどり。 「草枕―とふ月影に/続千載(羇旅)」
つゆのよ: 【露の世】 露のようにはかないこの世。無常な世の中。 「―は―ながらさりながら/おらが春」
いのち: 【命】 (1)生物を生かしていく根源的な力。生命。 「―の恩人」「―を捧げる」 (2)生涯。一生。 「短い―を終えた」 (3)寿命。 「―の限り」「―を長らえる」 (4)一番大事なもの。ただ一つのよりどころ。 「―とたのむ」「画家にとって絵筆は―だ」 (5)近世,主に遊里で,相思の男女が互いの名前の下に添えて,「吉さま命」などと二の腕に入れ墨をした文字。心変わりのないことを誓
つゆのごろべえ: 【露の五郎兵衛】 (1643-1703) 京落語の祖。日蓮宗の談義僧より還俗。街頭における辻咄(ツジバナシ)のほか,貴人にも召された。晩年,再び剃髪して露休。著「露新軽口ばなし」「露五郎兵衛新ばなし」など。
あまの-いのち: 【天の命】 天から授かった命。天命。「鼠ワ―ヲ助カッテ/天草本伊曾保」