も-か-も 意味

発音を聞く:
  • (連語)
    (係助詞「も」に係助詞「か」,係助詞「も」の付いたもの。上代語)
    「か」は,疑問または詠嘆を表す。…も…ことであろうか。…も…ことであろうなあ。「釧(クシロ)つくたふしの崎に今日―大宮人の玉藻刈るらむ/万葉 41」「今―大城の山にほととぎす鳴きとよむらむ我れなけれども/万葉 1474」

関連用語

        か-も:    (連語) □一□(係助詞「か」に係助詞「も」が付いたもの。上代語) 種々の語に付き,係助詞的にはたらく。係り結びを起こし,結びを連体形で止める。詠嘆の気持ちを込めた疑問の意を表す。…かなあ。「置目もや淡海の置目明日よりはみ山隠りて見えず―あらむ/古事記(下)」「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとり―寝む/万葉 2802」 □二□(副助詞「か」に係助詞「も」の付いたもの。近世以降の語)
        も-か:    (連語) (係助詞「も」に係助詞「か」の付いたもの。上代語) 「も」は詠嘆,「か」は疑問の意を表す。…であろうかなあ。「伊勢の海の海人(アマ)の島津が鮑玉(アワビタマ)取りて後―恋の繁けむ/万葉 1322」「弥彦(イヤヒコ)神の麓に今日ら―鹿の伏すらむ裘(カハゴロモ)着て角つきながら/万葉 3884」
        -も:    も; また; ...過ぎる; ...過ぎ; にも; さらに
        :    (1)五十音図マ行第五段の仮名。両唇鼻音の有声子音と後舌の半狭母音とから成る音節。 (2)平仮名「も」は「毛」の草体。片仮名「モ」は「毛」の末三画。 〔奈良時代,古事記では,上代特殊仮名遣いで甲乙二類の別があり,古くは発音上区別があったとされる〕 ; ※一※ (係助) 種々の語句に接続する。 (1)類似した事物を幾つか取り出し並べて提示する。 「…も…も」の形をとることが多い。「
        か-の-も:     【彼の面】 あちら側。かなた。 このも 「つくばねのこのも―に影はあれど/古今(東歌)」
        か-も-しれ∘ない:     [1] 【かも知れない】 (連語) (副助詞「か」に係助詞「も」の付いた「かも」に,動詞「知れる」の未然形「知れ」,助動詞「ない」の連なったもの。近世以降の語。「かも知れ=ぬ(=ん)」「かも知れません」などの形でも用いられる) 可能性はあるが,不確実である意を表す。「雨が降る―∘ない」「なるほどそう―∘ぬ」「まだ教室に残っている―∘ません」「人はおらぬと見えたが,だます―∘ぬ/狂言
        ぬ-か-も:    (連語) (打ち消しの助動詞「ず」の連体形「ぬ」に係助詞「か」と詠嘆の終助詞「も」の付いたもの。上代語) 打ち消しの意の詠嘆を表す。…ないなあ。…ないことだなあ。「あをによし奈良の都にたなびける天(アマ)の白雲見れど飽か―/万葉 3602」「日な曇り碓氷(ウスイ)の坂を越えしだに妹が恋しく忘らえ―/万葉 4407」
        め-か-も:    (連語) (推量の助動詞「む」の已然形「め」に係助詞「か」,係助詞「も」の付いたもの。「か」は反語,「も」は詠嘆の意を表す。上代東国方言) 「めやも(連語)」に同じ。「大舟を舳(ヘ)ゆも艫(トモ)ゆも堅めてし許曾(コソ)の里人顕はさ―/万葉 3559」「橘の下吹く風のかぐはしき筑波の山を恋ひずあら―/万葉 4371」
        もの-か-も:    (連語) (形式名詞「もの」に係助詞「か」「も」の付いたもの。上代語) 文末にあって,活用語の連体形に付く。 (1) 軽い疑問の気持ちをこめた詠嘆の意を表す。「天雲のそきへの極み遠けども心し行けば恋ふる―/万葉 553」「ますらをの思ひわびつつ度(タビ)まねく嘆く嘆きを負はぬ―/万葉 646」 (2) 反語の意を表す。「人言の繁くしあらば君も我(アレ)も絶えむといひて逢ひし―/万葉 311
        より-か-も:    (連語) (格助詞「より」に副助詞「か」,係助詞「も」の付いたもの) 「よりか」(連語)のやや強意的用法。比較の基準を表す。「パパ―ママの方が好きよ」
        ろ-か-も:    (連語) (接尾語「ろ」に係助詞「か」「も」が付いたもの。上代語) 語調を整えながら,感動の意を表す。「其(シ)が葉の広り坐(イマ)すは大君―/古事記(下)」「藤原の大宮仕へ生(ア)れつくや娘子(オトメ)がともはともしき―/万葉 53」 ろ
        も … も:    そして; および; と
        あさ-も:     [0] 【麻裳】 麻で作った裳。
        あじ-も:    アヂ― [0] 【味藻】 アマモの別名。
        あせ-も:     [3] 【汗疹】 汗のために皮膚にできる,小さな赤い水泡(スイホウ)性湿疹(シツシン)。かゆみを伴う。夏,乳幼児や皮膚の弱い人にできやすい。あせぼ。汗疹(カンシン)。汗瘡(カンソウ)。 [季] 夏。《なく声の大いなるかな―の児/虚子》

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